08.ネタがかぶって困ります

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DJ-Devil  Baaaaaaaaaad Night!
 最後の救世主にして世界を破滅に導くDJ-Devilだだだ!
Angel  アシスタントのAngelです☆
DJ-Devil  今日も早速あの馬鹿からの投稿を一発…
Angel  Devilさん、今日はあの馬鹿の投稿じゃないんですよ!
DJ-Devil  なにィ〜!?
 ヤラせか!?
 ヤラせはヤバいぞ、バレたら番組打ち切りになる!
Angel  そうじゃありませんってば。
 珍しく、ちゃんとした投稿&質問が来てますので、早速お読みしますね☆
DJ-Devil  し、信じられん…如月翔也の元に質問が届くなんて…
 こ、これはヤラせに違いない…絶対、それ以外には考えられん…(ブツブツ)…
Angel  とりあえず、お読みしますね。
 NET上のハンドルネーム「Devil様万歳」さんからのお便りです☆

 はじめまして。Devil様万歳です。
 最近このページを見つけて、読ませていただいています。

 できれば、Devil様のコーナーで扱っていただきたいのですが、最近よく、友達とシナリオのねたがかぶって困っています。
 かぶらなくする方法をぜひご教授してください。

 では、失礼いたします。

 だそうですよ☆

DJ-Devil  まあ、これがヤラせでないと仮定して、だ。
Angel  物凄く用心深いですね(笑)
DJ-Devil  Devilが騙されちゃお終いだろ(笑)
Angel  それもそうですね(笑)
DJ-Devil  まず最初に。
 ハンドルネーム、最高だ。もっと崇めてくれ(笑)
Angel  (笑)って言ってますけど微妙に浮かれているでしょ、Devilさん(笑)
DJ-Devil  ギク(笑)
 それは置いておいて、ちゃんとこのページをお気に入りに登録したかな?
 とても重要な事だから、ちゃんとやっておくように。
Angel  こまかい宣伝はいいですから、ハナシを進めましょうよ。
DJ-Devil  それもそうだな。じゃ、真面目に行こう。
 結局、ネタがかぶって困るから、ネタがかぶらなくなる方法を教えてプリーズという訳だね。
Angel  そうなりますね。
DJ-Devil  う〜ん…相手が如月翔也じゃないからなぁ…
 TRPGやめろとか友人を抹殺すればカブらないぞ!とかも迂闊には言えんしなぁ…
Angel  言えませんね(笑)
 でも、ネタがかぶると困る事ってあるんですか?
DJ-Devil  ああ、最初にそこから触れないとダメか。
 基本的に、マスターサイドで考えると、ネタには「かぶっても良いネタ/悪いネタ」「バレても良いネタ/悪いネタ」の4つがあると考える事ができるんだ。
Angel  そうなんですか?
DJ-Devil  例えば、同じシステムをしているマスターが2人いるとしよう。
 そのマスターが、共に世界観的に年に1回くらいは許されるネタを用意したとしよう。
 具体例を出すなら、「ソード・ワールド・RPG」で「完全にピュアで、邪悪ではない暗黒神官」なんていうネタがコレにあたるかな。
Angel  はぁ…
 確かに、ネタ的には何度も使える物ではないですね。
DJ-Devil  うん。
 でも、2人が同時にこのネタを用意しちゃうと、「先にやった者勝ち」の法則があるから、遅かった方のマスターは違うネタを出さなきゃいけなくなっちゃう訳だ。
 別に、マスターが違うから同じようなネタを2回連続でも構わないと言えば構わないんだろうけど、マスターのプライドとか、プレイヤーの反応とかを考えると、引っ込めざるを得ない事は十分にあり得るよな。
Angel  そうですね。
 ネタが酷似していれば、シナリオ上の展開も似て来ちゃうでしょうし…ちょっと、連続では辛い気もしますね。
DJ-Devil  そうだろう?こういうのが、かぶっちゃいけないネタになるんだ。
 逆に、「ダンジョンで宝物を漁る」っていうネタだったら、多少はかぶっても問題はないだろう?
 ネタは一緒でも、フレーバーやダンジョンの内容を変える事で、全く違ったシナリオを演出する事もできる訳だから。
Angel  なるほど、そういうのが、かぶっても良いネタなんですね?
DJ-Devil  そう言う事。
 で、Devil様万歳くんは「ネタがかぶって困っている」訳だ。
Angel  つまり、「かぶっちゃいけないネタ」がかぶっている、という事ですね?
DJ-Devil  それは短絡的過ぎるな。
 可能性としては、「かぶってもいいネタ」であっても、困る事はあるんだな。
 特にその「友人」というのがプレイヤーで参加しているのであれば。
Angel  ???
DJ-Devil  そこで出てくるのが、「ネタバレ」という事なんだな。
 「かぶってもいいネタ」であっても、「そのネタがバレると困る」なんてモノもあるだろ?
 例えば、どっかの小説からプロットをそのまま借りて来ちゃってたり、どっかの映画からキャラクターを借りて来ちゃってた時なんか、バレてもらうとシナリオが崩壊しかねない。
Angel  でも、上手く誤魔化せばバレないんじゃありませんか?
DJ-Devil  ま、その通りなんだけどさ。
 ただ、プレイヤーの一人が「このネタを使おう!」って思っていたりすると、結構簡単にバレるんだよね(笑)
 オレは小説や映画からはネタを取らないから大丈夫だけど、何度か他人のネタを看破して困らせちゃった事がある。
Angel  でも、それはバラしちゃうプレイヤーが悪いですよ…
DJ-Devil  そう言われればその通りなんだけどさ、口が滑るモノなんだよ、プレイヤーってのは(笑)
Angel  じゃあ、「かぶっても良いネタであっても、バレると困るという意味で困る事がある」と言いたい訳ですね?
DJ-Devil  言いたい訳。
 で、そこまで分類した上で、やっと本題のネタがかぶらない方法についてなんだが。
Angel  はい。
DJ-Devil  基本的にはそんな方法は存在しない。
 但し、あくまでも「かぶる可能性を極限まで低くする方法」は存在する。
 なにせ、自分だけいくら気を付けたところで相手が居る訳だから、かぶる可能性はゼロにはならないんだな。
Angel  そんな言葉遊びはいいですから。
DJ-Devil  重要な事なんだけどな(苦笑)
 かぶる相手がココ読んでたら、同じ事するかも知れないじゃん(笑)
Angel  その可能性は殆どありませんから☆
DJ-Devil  …了解。
 じゃあ、まずは最初に、個人個人で考えなくてはいけない事なんだが。
Angel  はい。
DJ-Devil  自分がどうやってシナリオを作っているか?を考えなければいけないね。
 そして、かぶらなくする為にはその方法を変えるのが一番だと思う。
Angel  え?
 なんでですか?
DJ-Devil  ネタがかぶる、という事は、基本的にネタを出す為の感性が似ているって事なんだよ。
 例えば同じ小説を読んで同じ所で感動して同じようにネタをパクるだとか。
 同じ映画を見て同じ登場人物に惚れて同じようなキャラクターを出すとか。
 同じ様なジャンルに影響されて同じ様な展開をしちゃうとか。
Angel  なるほど。
DJ-Devil  その他に、自分の得意とするシチュエーションとは何か、という事を考えて、その上で枠を広げる必要もあるね。
 例えば「救出パターン」のシナリオが得意で、お互いにそれを使ってしまうからシナリオのネタがかぶる、なんていう事も十分にありえる。
 そんな時は「推理ものパターン」に挑戦してみるだとか、あるいは「救出」を逆転させて「追跡シナリオ」だとか「脱走シナリオ」だとかにヒネってみるのも効果的だと思うよ。
 似たようなネタでも、アプローチ方面が異なれば「かぶっていない」様なシナリオにできるし。
Angel  なるほど、そういった形でヒネる、という方法もあるんですね。
DJ-Devil  あと、ネタを拾ってきてシナリオを作るタイプの人であれば、一言だけ忠告を。
 システムと同じジャンルからネタを拾わない事!
Angel  は?
 意味が分かりませんが…?
DJ-Devil  だから、ファンタジーTRPGのネタを、ファンタジー小説やゲームから拾うなって事さ。
 同じジャンルの作品からネタを拾おうとすると、かぶる率はとんでもなく高くなっちゃうし、ネタばれの可能性も物凄く高いからな。
Angel  じゃあ、どこから拾えばいいんですか?
DJ-Devil  ファンタジーのネタをサイバーパンク映画から拾うだとか、ホラーのネタを推理小説から拾うだとか、とにかくネタを拾うなら違うジャンルから拾う事だね。
 意外とSFとかサイバーパンクからでもファンタジーのネタは拾えるモノだよ。
Angel  え〜?
 難しくないですか、それ?
DJ-Devil  そうでもないさ。
 サイバーパンクだろうがSFだろうがファンタジーだろうが、基本的に登場人物は人間か、それに準ずる知的生命体だろ?
 だったら感情の動きとか、引き起こす事件や行動は似たようなモノにしかならないさ。
 それに、サイバーパンクやSFに出てくる「超技術」を「高度な魔法」に置き換えれば、殆どの場合はそのままで通じる内容になってるハズさ。
 どちらにせよ、「今の人間の理解の範疇を越えているモノ」だろ?
 「論理的な裏付け」を「魔法技術的な裏付け」に変更すればそのまま通じるさ。
Angel  そんなモノですかね。
DJ-Devil  そんなモンだよ。
 大体、アインシュタインの相対性理論による「時間停止」の概念を応用したワープなんてウソ理論、ちゃんと理解できる人間が何人いると思う?
 結局、「そんなモンなんだな」で理解されるモノなんだから、それを魔法に置き換えたって違和感なんてないって。
Angel  そうですかね?
DJ-Devil  そうなんだってば。
 だから、ネタ取りは他のジャンルでした方が絶対いいよ。
Angel  わかりました。
DJ-Devil  じゃあ、わかったところでまとめる!
 変更不可!
Angel  え〜!?…わかりました…
 ネタがかぶると言う事は、ネタを産み出し、あるいは入手して、それをシナリオにして行く時に必要とされる「感性」が似通っていると考えるのが自然です☆
 ですから、ネタがかぶる事を避けるには、「自分の得意とするモノ」に固執せず、それをヒネってみたり、あるいは全く違うパターンに挑戦する事で、かなりの確率でかぶらなくする事ができるはずですよ☆
 また、ネタを拾うタイプの方でしたら、拾う段階でネタがかぶっている可能性も否めませんから、ネタを拾う時に参考にするモノのジャンルを変えてみると、ネタがかぶらなくなる可能性が高くなりますので、参考にしてみてはいかがでしょうか☆
DJ-Devil  この方法を使えば、ネタがかぶりづらくなるだけじゃなく、ネタバレの可能性も低くする事ができるから便利だと思うぞ。
Angel  それでは、まとまった所で次回の予定ですが…
DJ-Devil  ネタが…
Angel  次の投稿が既に来ちゃってますから、2日後までに書いて下さいね☆
DJ-Devil  うぇぇぇぇ!?
 ヤラせだ!陰謀だ!策略だ!
Angel  変更不可で〜す!
 ちなみに、問答無用で〜す!
DJ-Devil  ぅぅぅぅぅ…
 労働基準法違反だぁ〜!
Angel  天使にも悪魔にも労働基準法なんてありません。
DJ-Devil  …

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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