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047:課程を楽しむ

TRPGコラム》 2009/12/17 13:44

 さて、前のコラム(コラム46)では、以下のように書きました。

 【TRPGでは「個性」を持ったPC達がシナリオに挑戦し、その課程を楽しむゲームです。】

 さて、この課程を楽しむという事ですが、これはどういう事なのでしょうか?

 今回はその点について考えてみましょう。

 TRPGは基本的には「目的達成」を目指す物ですが、「目的達成型」のゲームとは趣が少々異なります。

 それは、第一に「明確な目標が設定されていない」為であり、第二に「プレイヤー/キャラクターの個々の目標が異なる事が多い」為であり、そして「プレイヤー/キャラクター同士の目標が互いの目標達成を妨げない事が多い」為です。

 やはり、このように書くと難しいですね。

 普通の「目標達成型」のゲームでは、勝ちの条件が決まっており、プレイヤーの目標は勝つ事であり、他のプレイヤーは自分が勝つ事を邪魔する存在である訳です。

 しかし、TRPGでは「勝つための条件」なんてありませんし、プレイヤーとキャラクターは別物ですからキャラクターが勝手に自分の目標を持ってしまいます。

 その為に、キャラクター同士が邪魔しあう事は少なく、むしろ協力しあって事に当たるのが普通でしょう。

 そういった訳で、TRPGではプレイヤー/キャラクターは競い合う事は少なく、大抵は互いに協力しあって「困難」「障害」に立ち向かって行きます。

 その為、「目的達成型ゲーム」のプレイの課程は少なからず「敵意的」であり「閉鎖的」であるのに対し、TRPGのプレイの課程は「好意的」「開放的」である、という特徴が現れてきます。

 そして、「好意的」「開放的」である為に、TRPGは真にプレイの課程を楽しむ事ができるのです。

 他の「目的達成型ゲーム」でプレイを楽しむ場合、それは結局「駆け引き」や「運」を楽しんでいるに過ぎません。

 しかし、TRPGでは「キャラクターの人間関係」「シナリオの細部」「シナリオに関係しない部分」といった(シナリオの)目標達成に関連しない部分をも十分に楽しむ事ができますし、関連しないと思わせておいて実は関連するといった細かいギミックを楽しむ事ができるのです。

 もちろん、TRPGは大前提として「シナリオ、あるいはキャラクターの目標を達成する」ゲームですから、目標を達成しなくても良いという事には直結しませんが、それでも目標の達成以外の部分、いわゆる「余裕」の部分に十分な時間を割く事ができるのは大きなメリットですし、それによって楽しみが幾重にも重なり、単調ではないゲームを楽しむ事ができるのです。

 これらの点を考えると、TRPGとは重層的な魅力のあるゲームである、という事がいえるのではないでしょうか?

 さて、こんな魅力のあるTRPGですが、貴方がたはどのようにTRPGを楽しんでおいででしょうか?

 しっかりと作られたシナリオを「重要部分」にこだわって遊ぶTRPGも面白い物ですが、あえてシナリオの「重要部分」以外にスポットをあててみるのも、きっと新しい発見があって楽しい物だと思いますよ。


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