082:間違えた!(プレイヤー編)

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 さて、次はプレイヤーの「間違えた!」について考えてみましょう。

 基本的に、プレイヤーというのはマスターの作ったシナリオに挑戦するサイドの存在ですから、マスターの作ったシナリオの全てを知っている訳ではありません。

 プレイ中はシナリオで規定されている事の全てに対して「自分の判断」で行動を起こす訳ですから、基本的にはプレイ中にはいつも間違っていると言っても過言ではないでしょう。

 ですが、シナリオの内容と、「正解」とされる行動の全てを理解して望むTRPGなど、楽しい訳もありませんから、これはこれで間違っていないとも言えるんですね。

 ですから、プレイヤーのみなさんは、マスターの用意したシナリオを手探りでどんどん楽しんで下さい。

 さて、そんなプレイヤーですが、よくある「間違った!」としては、キャラクターの行動の宣言についてが一番多いでしょう。

 例えば、前の戦闘ラウンドでHPが大幅に減った仲間がいたのに、行動宣言時に回復魔法を唱えさせるのを忘れてしまったとか、そんな「間違い」は結構あるのではないでしょうか?

 こう言う時、プレイヤーとしては「単に言い間違えた」とか、「ちょっと忘れただけ」という理由があるので、行動宣言を取り消したいと思うかも知れませんね。

 優しいGMであれば、行動宣言の取り消しを許してくれる事もあるでしょうが、時にはGMが行動宣言の取り消しを許してくれず、それによって不満が生まれる事もあります。

 しかし、これは本来悪いのはプレイヤーであり、GMに対して不満を持つのは良くない事なのです。

 TRPGは言葉で遊ぶゲームです。キャラクターの行動はプレイヤーの宣言によって行われる訳ですから、宣言してしまったという事は、すでにコマンドを入力した、すなわち、宣言した時点でキャラクターは動いているという訳です。

 キャラクターがすでに動いており、裁定者であるマスターの頭の中で行動の処理が行われている以上、行動宣言の取り消しはできないと考えた方が自然なんですね。

 ですから、可愛い自分のキャラクターの為にも、行動の宣言は慎重に行った方がいいのです。

 特に、宣言の後にGMの顔色を伺って行動の宣言を取り消す、などというやり方は、正しくない以前に卑怯であり、間違っていると言えるんですね。

 ですから、自分の為にも、自分のキャラクターの為にも、行動の宣言には慎重になるように心がけるのが大事な事だと思います。

 してしまってから後悔する事のないように、普段から考えて宣言するようになると、とてもスムーズなゲーム進行ができると思いますよ……?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。