【日想】086:首ナイフ問題に見るシーン割りの問題

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 今はもうあまり見かける事のない古い議論の中に「首ナイフ問題」というのがあって、敵がNPCを人質にとって首にナイフを押し付けている場合、普通のルール適用ではナイフの単体ダメージではNPCは死なないので突撃するという選択肢をとり得るがどうすべきか、という問題がありました。
 何故過去形かというとこの問題、「シーン制」を導入すれば解決するからです。
 首ナイフ問題の問題点は「普通首にナイフを刺されたら死ぬ」「しかし戦闘ルールのナイフのダメージでは一撃死はしない」「GMは突撃以外の選択肢を取って欲しくて場面を展開している」という部分なんですね。
 そしてこの中で一番大きいのは「GMは突撃以外の選択肢を取って欲しい」という部分で、ここがちゃんと伝わらない、ルール的に処理できないので他の問題が絡んでくるんですよ。
 逆に言えばシーン制のシステムであれば「敵がNPCの首にナイフを突きつけている。敵を説得するか逆上させてNPCから手を離させるのがシーンの目的だ」と宣言すれば済むんです。
 さらに言うと、こういう回答になると言う事は、シーン制のシステムじゃなくても処理方法は一緒なんですよね。「突撃以外で対処する意図でシーンを割っています」とはっきり言えばいい話で、それでも言う事を聞いてくれないプレイヤーならそこでセッションを終了して二度と一緒にプレイしなければいいだけの話なんです。
 こんな簡単な事に昔は相当な時間をかけて議論をしていたんですけども、GMとプレイヤー間の信頼を考えればこういう回答に落ち着きますよね。

 古い話なのですが突然思い出したので共有してみました。

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如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。