21.システムの展開

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DJ-Devil  Baaaaaaaaaad Night!
 最後の救世主にして世界を破滅に導くDJ-Devilだだだ!
Angel  アシスタントのAngelです☆
DJ-Devil  早速21回目だ。
 1クールも終わって、2クール目も今回を入れてあと6回だな。
Angel  そうですね☆
 聴取率が低くて、放送打ち切りにならないように努力しましょうね☆
DJ-Devil  って、ラジオネタはいいけど、ついて来れない人も多いんじゃないか?(笑)
 ちなみに、聴取率って言うのはテレビで言う視聴率の事ね。
Angel  …Devilさんにツッコまれると、殺意に近い感情が沸いてくるのは何故でしょう?
DJ-Devil  …人間ができてないからじゃないかな。
 とにかく、Angelに殺される前にお便りに行こうか!
Angel  …そうですね☆
 え〜と、北海道は札幌のJACKさんからのお便りです☆
 これでJACKさんのストックは全部終わりですね☆
DJ-Devil  はぁ〜、良かった。
 JACKクンのネタは扱いづらいのが多いんだよな、実際。
Angel  じゃあ、読みますね☆

 ども、JACKです。またまたまた質問です。

 自分の中では“良い”部類に入る汎用システムとして

 MAGIUS

 があるのですが、DEVIL&ANGEL両氏の意見というか考えをお聞かせ願えないでしょうか。

 MAGIUSが出版販売的に失敗したのは自分でも理解してるし、フォローするつもりもありません。

 だけど、基本システムそのもののデキは悪くないと思ってるんですよ。ちゃんと「汎用」かつ「手軽」に遊べるってのは良いんじゃないですか?

 ってことで、よろしくです。

 だそうで〜す☆

DJ-Devil  ふぅ〜ん…
 取りあえず、Angelは、MAGIUSについてどう思う?
Angel  え…?
 いいシステムだと思いますよ☆
 売り文句の通り、「汎用」「手軽に遊べる」ようにデザインされてますから☆
 それに、アニメ系のゲームをやりたい場合、凄く手軽に遊べるじゃないですか☆
DJ-Devil  …だ、そうだよ、JACKクン。
Angel  って、なんかカンジ悪いですね!
 そういうDevilさんはどうなんですか?
DJ-Devil  う〜ん…
 クソ。以上。
Angel  …だ、そうですよ、JACKさん☆
DJ-Devil  じゃ、終わり。
Angel  って、終わっちゃダメですよ!
 Devilさんは、なんでMAGIUSがダメだって思うんですか?
DJ-Devil  いや、ダメじゃなくって、クソだと思ってるんだけどな。
Angel  そんな細かい所はどうでもいいですから!
 具体的に話して貰えないと、番組にならないじゃないですか!
DJ-Devil  …それもそうか。
 じゃあ、例によって厳しい話なんだけどさ。
Angel  はい☆
DJ-Devil  例えそれがどんなによいシステムを持っていたとしてもだ。
 アピールを間違えたのであれば、評価に値しないモノになる。
 展開を間違えたのであれば、やっぱり評価には値しないモノになる。
 そして、対象を間違えたのであれば、評価以前の問題になる訳さ。
Angel  ..と、いいますと?
DJ-Devil  まあ、MAGIUSのシステム自体は悪いモノじゃないと思うんだよ。
 技能がある場合に限り、ロール方法が「2D6」から「3D6から2個選ぶ」に変わるあたりなんかは凄く斬新だし、しかもバランスの良いアイディアだと思う。
 能力値を思い切って3つにまとめちゃったのも、キャラクターを作る上ではわかりやすいやり方だったと思うし、それ自体に異論はないんだ。
Angel  はい☆
DJ-Devil  ただ、その「MAGIUS」自体の展開が間違っていたと思うし、MAGIUSはシリーズ物としてリリースしている以上、MAGIUSシリーズそのものがクソだと言われて当然だと思うんだよな。
 シリーズ物は単品でも良い上で、シリーズ全体でも良くないと、良い作品とは言えないから。
Angel  はぁ…どんな点で、「展開が間違っていた」って思うんですか?
DJ-Devil  まず最初に、基本ルールブックが使い物にならなかった時点で失敗1だよな。
 基本ルールブックがいらないくらいに簡単なシステムなのに、わざわざ「ゲームブック」を上乗せした上でシステムとして発表してしまっているっていうのが問題なんだよ。
 そんなゲームブックよりも、むしろ何かの世界観とバリアントのルールでも載せた方が、最終的には有用だったと思うぞ。
 確かに、初心者を対象にルールブックを書くのであればゲームブックを付属させるのもいい考えなんだが、それにしては「ゲームブックの世界」を遊ぶ為のデータ・ルールがついていないのは中途半端としか言いようがないだろ?
 結局、ゲームブックでしか遊べないならTRPGと銘打つべきじゃない。
Angel  はぁ…
 ゲームブックは結構楽しめたんですけどね。
DJ-Devil  そりゃあ、斬新で楽しいアイディアだった事は否定しないよ。
 でも、発展性のないゲームブックだったし、発展させる為のルールやデータが載っていないんじゃ、TRPGとしては話にならない、って言ってるんだよ。
Angel  なるほど、手厳しいですね。
DJ-Devil  仮にも売り物なんだから、ちゃんと評価される物を作らないと。
 で、次には「シリーズの展開」の失敗が挙げられるんだよな。
Angel  シリーズの展開、ですか?
DJ-Devil  うん。
 MAGIUSシリーズの展開って、要するに「天地無用!」だったり「スレイヤーズ!」だったりの、アニメ原作がメインだったろ?
 確かに「スレイヤーズ!」とか「五竜亭」は小説とかクイズブックが原作だけど、結局はアニメ系の原作である事に大差はない訳だし。
Angel  ええ、それは否定しませんけど。
 でも、原作物は新しいユーザー獲得にはいいアイディアなんじゃないですか?
DJ-Devil  一概にはそうとも言えんよ。
 結局、基本的に「イロモノ」と呼ばれるサプリメントを追加する事で、せっかく練り込まれたはずのシステムが「イロモノRPG」に落ちちゃってるんだよ。
 それに、古いユーザーが拒絶反応を起こしちゃうようなシステム・サプリメントだから、結局はそれで新規ユーザーを獲得した所で、新ユーザーと従来のユーザーに接点が作れない。
 そうなっちゃうと、新規ユーザーを「もっと違うRPG」に誘う事で従来のユーザーを巻き込んだ展開ができるはずだったのが、いつまでたっても「新規ユーザー獲得」用のシステムのままで、結局は儲からないで終わっちゃうんだよな。
Angel  はぁ…
DJ-Devil  で、結局儲からないで、システム展開が終わっちゃったろ?
 これが一番クソと呼ぶ理由なんだけどな。
Angel  そうなんですか?
DJ-Devil  ああ。
 結局、アニメ原作とかを使うのは譲るとしても、「キャラゲー」のレベルのままで展開が終わっちゃったのが問題なのさ。
 結局、原作世界を提示して、それで遊ぶだけであれば、「ロードス島戦記」とかもそうだし、古くは「ストームブリンガー」なんていう古典の名作もある訳だよ。
Angel  はい☆
DJ-Devil  でも、MAGIUSの場合、提示されたサプリメントの殆どが、「ナーガ様と冒険しよう!」だとか、「リナに魔法を習おう!」だとか、あるいは「天地になって争奪戦に巻き込まれよう!」なんて言う、キャラクター主体のゲームになっちゃっただろ?
 この時点で、結局は同人のファンTRPGのレベルに過ぎないし、せいぜい完成度を高めた所で「できのいいファンアイテム」どまりにしかならないさ。
 それくらいだったら、実際のイラストレーターと声優さんに協力して貰って、パソコンのゲームか何かにした方が、ファンもよっぽど喜ぶってモンだよ。
Angel  はぁ…やっぱり、厳しいですね。
DJ-Devil  だから、販売する以上同人レベルはやめろ!って事なんだよな(苦笑)
Angel  なるほど…そういう事を含めた上での「クソ」呼ばわりなんですね。
DJ-Devil  さすがに、人の作った物を「クソ」呼ばわりするんだから、それなりの理由はあるよ(苦笑)
Angel  なるほど、よくわかりました。
DJ-Devil  何がよくわかったか、簡単にまとめて見ろ。
 発展性のあるようにな!
Angel  え〜!!!
DJ-Devil  せっかくオレ様がいい事を言っているんだから、綺麗にまとめる!
Angel  …は〜い☆
 つまり、Devilさんの言いたい事は、

 どんなに光る物をもつシステムであれ、その発表の仕方やディベロップメント、それに加えてシリーズの展開がダメであれば、結局は駄目な物にしかなり得ない。
 だから、システムを考えるのであれば、そのれ単体だけではなく、その後の展開も視野に入れた上で考えるべきである。

 という事ですよね☆
DJ-Devil  その通り!
 よくぞまとめた!
 オレ様がお前に教える事はもうない!免許皆伝だ!
Angel  え…わ〜い☆
DJ-Devil  従って、次回からは新しいアシスタントに交換して、次のアシスタントを育てる事にする!
Angel  …え…?
DJ-Devil  と、言う訳で、アシスタントのAngelは今日限りだ!
 長い間、お疲れ様!Angel!
 またいつか、どこかで会おう!
 ちなみに、次のアシスタントはナイスバディなおね〜ちゃんを募集中だ!
Angel  …って、そんなの台本にないですけど…?
DJ-Devil  …ギク。
Angel  もしかして…ワタシを追い出そうとしてますね〜!
DJ-Devil  ば、ばれちゃった…
Angel  Devilさぁ〜〜〜ん〜〜〜〜
 絶対に許しませんからね!
DJ-Devil  お、おい、冗談だよ、Angel!
 って、そ、その手に持っているのは!?
Angel  以前NET上の水無月修羅さんからお便りいただいた、
 凍ったフランスパン冷蔵庫から出したてです!
DJ-Devil  や、やめろ、Angel!
 悪気はなかったんだぁぁぁぁぁ!
Angel  問答無用、天罰です!



 グワッシャーン!



DJ-Devil  げぶぅ、問答無用で痛てェ〜!
 血ィ出てるじゃねぇか、Angel!
Angel  悪魔の血も赤いんですね☆
DJ-Devil  こんなアシスタント、もう嫌だぁ〜〜〜!
Angel  もう一発☆



 グサッ!



DJ-Devil  さ、刺すな〜〜〜!
 叩かれた方がナンボかましだァ!
Angel  と、言う訳で、今日の「教えて、DJ-Devil!」はここまでで〜す☆
 次回更新は3日後を予定してま〜す☆
DJ-Devil  アシスタントが変わらないんなら、オレを降板してくれ〜〜〜!
Angel  タイトルが変わるからダメです☆
DJ-Devil  そんな理由かよ!

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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