014:最近のTRPGの傾向

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※このコラムは「TRPGの変遷(第1世代)」「TRPGの変遷(第2世代)」「TRPGの変遷(第3世代)」の続編です。

 TRPGの変遷の歴史をざっと振り返った所で、今度はTRPGの最近の傾向について考えてみる事にしましょう。

 最近は「第1世代型」と呼ばれる「戦闘と成長」のTRPGはなりをひそめ、代わりに「世界」を重視する「第2世代型」TRPGと、「キャラクター」を重視する「第3世代型」TRPGがTRPGの代表格になっています。

 更に最近では、その「第2世代」と「第3世代」を合体させた上で「キャラクターの演技」にウェイトを置いた「演技重視」TRPGがなかなかの好評を博しているようです。

 この「演技重視」TRPGは、世界に根ざした個性的なキャラクターを使い、キャラクター同士の会話や交流を経て、キャラクターが葛藤し、苦悩し、「内面的に」成長していく演技を楽しむTRPGです。

 これはむしろTRPGというよりも、「演技ツール」といった類のシステムではありますが、TRPGの流れを見ると、この形のTRPGが好まれるようになってきたのも頷けますね。

 TRPGには両極端として、「ゲーム(ルール)」と「ロールプレイング(演技)」があります。

 第1世代型TRPGが極端に「ゲーム(ルール)」寄りでした。

 それに対して、第2世代型TRPGは背景/設定を加える事で「ロールプレイング」をしやすい環境を整えました。

 そして、第3世代型TRPGでは、キャラクターを掘り下げる事で更に濃密な「ロールプレイング」ができるようになっているのです。

 そう、TRPGは初期の状態から、確実に「ロールプレイング」寄りへとシフトしてきているのです。

 そして、「演技重視」TRPGは、ある意味究極の「ロールプレイング」寄りの典型なんですね。

 これを考えると、最近のTRPGが演技を重視した物である、という事は、ある意味時代の流れのようなものですから、案外簡単に受け入れられる物なのかも知れませんね。

 そして、近い内には「演技重視」TRPGが、「第4世代型TRPG」と呼ばれて一般化していくのかも知れません。

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如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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