039:格好良く演じる為には

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 まず、コラムに入る前に、「これは私の個人的な意見です」とお断りをしておきますね。
 あくまでも私個人が色々なTRPGをプレイしてきて、そして見てきて思うのですが、TRPGをプレイする人の大半は「キャラクターを格好良く演じたい」と思っているのではないでしょうか?

 TRPGで幻想の世界に想像の翼を羽ばたかせる以上、その想像は格好良いほど楽しいでしょうから、プレイヤーやゲームマスターの皆さんが「キャラクターを格好良く演じたい!」と思うのは当然なのかも知れません。

 しかし、この「キャラクターを格好良く演じる」事というのは、非常に難しいですよね。

 「無口でクール、無双の強さを誇る黒衣の剣士で、女性にもモテる」というキャラクターをプレイしようとしても、気づけば「たまに口を開けば一発ギャグ、スケベで黒マニアな戦闘狂」というキャラクターになってしまっている事も多々あるでしょう。
 あるいは、「恰好良いキャラクターをプレイしたいけど、何をすれば格好良いのかわからない」という意見などもあるのではないでしょうか?

 では、どのようにすれば、キャラクターを「格好良く演じる」事ができるのでしょうか?

 私は、「キャラクターにこだわりを持たせる」事だと思います。
 それも生半可なものではなく、「命を賭けても惜しくは無い、唯一のこだわり」という類のものを持たせる事ができれば、非常に印象深く、そして格好良くなるのではないでしょうか?

 ファンタジーの世界は、危険が満載の世界です。
 その中で、大抵の者は危険を避けて自分の可能性を削り、「普通の人」に落ち着きます。
 一部の人間は冒険者として、あえて危険の中に我が身を置きますが、彼らも大抵は生き延びるために己を削り、どこかで力尽きるか、あるいは「ただの冒険者」で一生を終えるでしょう。

 しかし、英雄と呼ばれる者、あるいは今後英雄と呼ばれる者は違うでしょう。
 彼らは生き延びるために己を削って行きますが、その中で「絶対に削れない、譲れない部分」、すなわち強いこだわりを持っているはずです。
 そして、そのこだわりこそが彼らを鍛え、導き、そいて栄光への道を開くのではないでしょうか?

 そう考えると、「命を賭けられるほどのこだわり」というものは、英雄の資格であり、格好良さのあらわれでもあるのではないでしょうか?

 そう、キャラクターの魅力とは、数値的な外見だけではなく、その行動のロマニズムでもあるのです。

 剣技や容姿、あるいは女性にモテるといった一般的な格好良さと、命を賭けてまで守ろうとする壮絶な格好良さであれば、貴方はどちらの格好良さが良いと思いますか?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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