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044:システムを楽しむ

TRPGコラム》 2009/12/17 13:40

 最近になって陰りが見え始めたとはいえ、いまだにTRPGというジャンルには様々な作品が存在しています。

 ジャンルで分けるとファンタジーやホラー、SF、学園物、現代物などのジャンルがありますし、各ジャンルにも相当の数のシステムが存在しています。

 ジャンルだけで考えるのであれば、ジャンル毎に1つのシステムさえあれば充分であるはずですが、現実としてはジャンル毎に色々なシステムがあり、それが様々に評価されています。

 今回は、その数多く存在する「システム」について、考えてみたいと思います。

 TRPGのシステムというのは、要するに「ルール」と「データ」の集合に過ぎません。

 「ジャンル」というのはデータの傾向に過ぎませんし、「背景世界」というのもデータに過ぎないからです。

 しかし、この「ルール」と「データ」という物は、TRPGの楽しさを左右する大きな要素がいくつも含まれているのです。

 「ルール」というのは、すなわちそのシステムで「できる事」・「できない事」、そしてその中間点である「できるかどうかわからない事」を表す指針です。

 「データ」というのは、そのシステムで用意された「道具」であり、「参考資料」でもあります。

 これは単体で考えるとごく普通の物ですが、この2つの要素を組み合わせて見ると、実に明確に「システムで表現したい物」が見えてきます。

 例えば、武器や防具のデータが多く、戦闘のルールが充実しているシステムは「戦闘」を楽しんで欲しいのでしょうし、逆に演技方針や演技による修正ルールが充実しているシステムは「演技」を楽しんで欲しいのです。

 あるいは、最初からキャラクターの戦闘能力が高いようなシステムは「戦闘」を楽しんで欲しいのでしょうし、キャラクターの背景データが多いシステムは「世界観」を楽しんで欲しいのでしょう。

 そして、システムというのは基本的に「表現したい物」を楽しむ為の物であり、それ以外の物を目指すよりも「表現したい物」を楽しむ方が格段に面白くなるように作られています。
(そうでない物はデザイナーに能力がなかったか、あるいは明確な目標がなかったかのどちらかでしょう)

 このように、システムを「読む」事によって、TRPGのデザイナーが「何を楽しんで欲しくて作った」かがわかりますし、それはすなわち「そのTRPGの売り」がわかるという事です。

 そして、「売り」に従ったTRPGをする事で、そのTRPGを正統に楽しむ事ができるはずですし、そのTRPGに対して正統な評価をする事ができます。

 同じジャンルのTRPGでも、表現したい物が違えば、それは全く別のゲームになりますし、別種の楽しみが凝縮されているはずです。

 せっかく入手したTRPGのシステムですから、その「楽しみ」を逃す事がないよう、「システムを楽しむ」事に挑戦してみるのも、また良い事かも知れませんね。

 みなさんも、1つのシステムにこだわらず、様々なシステムを楽しんでみませんか?
 きっと、今までと違ったTRPGの楽しみや、新しい視点について触れる事ができると思いますよ。


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