072:キャラクタープレイを楽しむ

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 さて、TRPGにおける演技は、大まかに分けて2種類の演技があります。

 それは、能力や役割を演技する「役割演技(ロールプレイ)」とキャラクターの人格や性格の傾向を演じる「人格演技(キャラクタープレイ)」です。

 そもそもRPGというのは「Role Playing Game」の略であり、ロールプレイのゲームであるとされますが、TRPGの現状をみるとTRPGにおいて「キャラクタープレイ」もまたはずす事のできない要素の一つとして定着しつつあると思います。

 そこで、今回は問題なく、そして楽しくキャラクタープレイをする為の注意点などを考えてみたいと思います。

 まず最初に考えなければならないのは、「キャラクタープレイはTRPGにとって有益でも有害でもある」という事です。

 バランスの良いキャラクタープレイとそれに続くキャラクタープレイの連鎖はTRPGのセッションに雰囲気(フレーバー)を与えてくれますし、自分のキャラクターをより理解し、より理解して貰う為には大変有意義な事です。

 しかし、TRPGの他の要素を阻害しながら膨らんで行くキャラクタープレイというのはセッションの進行を止めてしまい、互いの齟齬を生み出し、雰囲気を険悪にしてしまうという難点をも内包しているのです。

 次に、「キャラクタープレイは場合による」という事もあげられます。

 というよりも、「同じ行動でも場合により許されない事もある」と書くべきでしょうか。

 例えそれが「キャラクタープレイ重視システム」であったとしても、TRPGのセッションではキャラクタープレイそのものよりも重視されるべき事柄があるのです。

 それは、どんな形であれ、「セッションを進行させる事」です。

 「キャラクタープレイ重視システム」という形式のシステムであっても、それは「セッションでキャラクタープレイを扱う事ができる」システムに過ぎず、最も重要なのは「セッション」であるという大原則は無視し得ないのです。

 これは、TRPGが「多人数」で「競う事無く」「同じ様に」楽しむゲームである為です。

 GMや他のプレイヤーなど、他の人を置いていってしまう様なキャラクタープレイや、他人の迷惑になる様なキャラクタープレイは慎むべきですし、「他人の迷惑になる」キャラクターがありのままの性格で社会に出ているとも思えません。

 しかし、この2点を除くと、キャラクタープレイと言うものは創造力をよりリアルにかき立ててくれるでしょうし、GMが用意した物とはまた違った楽しみをセッション内に取り込む事にも繋がりますから、決して悪い物ではないといえるでしょう。

 このように、確かに扱いはやや難しいと言えるものの、キャラクタープレイというのは程度と場合の問題に過ぎず、それを上手く活用する事でTRPGのセッションにより深みを持たせてくれる可能性を秘めた要素なのです。

 みなさんも、時間と状況が許すのであれば、多少のキャラクタープレイを織り交ぜつつセッションを楽しんでみませんか?

 きっと、キャラクタープレイの良さ、そして問題点が明確に見えてくると思いますよ……?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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