081:間違えた!(GM編)

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 「あッ、間違えた!」

 TRPGをする時、こんな声を上げてしまうのは、ゲームマスターであってもプレイヤーであっても、稀ではないのではないでしょうか?

 TRPGを遊ぶのは人間ですし、人間は間違える生き物ですから、TRPGの最中になにがしかの間違いを起こす事も決して少なくはないと思います。

 しかし、間違いというのは本来は正されなければならない物ですよね。

 そこで、今回は「間違えた」時の対応法について、ちょっと考えてみましょう。

 まずは、ゲームマスターの「間違えた!」についてです。

 ゲームマスターが最も間違える物と言えば、ルールの適用、あるいはルール自体でしょう。

 TRPGでは「ルール」という天秤(あるいは共通認識)によって成される物ですから、できる限り間違わない方がいいに越した事はありません。しかし、ルール自体はあまり面白い読み物でもありませんから、間違えてしまう事だってあるでしょう。

 こう言う時、ゲームマスターには2つの手段を選ぶ事ができます。

 一つは、「ゴメン、間違った」と謝った上で、そこから正しいルールを導入するという手段です。

 もう一つは、「ゴメン、間違った」と謝った上で、「正しいルールはコレだけど、今日はコッチでやります」として、その日だけは”間違った”ルールを適用する、という手段です。

 手段が二つあるのには理由があります。

 そのルールがあまり重要なルールではないか、あるいはプレイヤーに異論のない場合、すぐさま正しいルールを適用するのが正しい方法です。

 しかし、そのルールが重要なものであったり、あるいはプレイヤーに異論がある場合、”間違った”ルールをその日だけ適用する方が対応としては好ましいのです。

 それは、重要なルールが途中で変更されてしまった場合、ルールが変更された時点でキャラクターの能力(の意味合い)と言うものが大きく変わってしまうからです。

 特に、プレイ最中に能力の意味合いやバランスが大きく変わってしまった場合、プレイヤーにもマスターにも”慣れる”だけの時間が無く、その結果、行動などのバランスの取り方が上手にできなくなってしまう可能性が大きいんですね。

 そうなってしまうと、本来は「楽しく遊ぶ」為の”正しい”ルールのせいで、プレイが崩壊してしまったり、あるいは面白くなくなってしまうのです。

 しかし、それでは「楽しむ為に遊んでいる」のか、「ルールの為に遊んでいる」のかがわからなくなってしまいますよね?

 ですから、こう言う時にははっきりと謝った上で、次回からちゃんとしたルール適用を心がける方が、マスターにとってもプレイヤーにとっても良い方法であると言えるのではないでしょうか?

 当然、間違わないに越した事はありませんが、間違えた時にも良い対応が取れるのも、また良いマスターの姿なのではないでしょうか……?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


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