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085:言葉のフィールドワークを

TRPGコラム》 2009/12/17 14:14

 会話というのは、よく「言葉のキャッチボール」であると言われます。

 それと同じように、会話のゲームであるTRPGでも、GMとプレイヤーの間で様々な言葉のキャッチボールがなされているはずです。

 しかし、キャッチボールというのは基本的に1対1で行われる物であり、一人のプレイヤーがGMを独占して長い間楽しんでしまうと、他のプレイヤーが飽きてしまいますよね?

 そこで今回は、TRPGの最大の魅力である「言葉のやりとり」を楽しみつつ、その上でできるだけ多くの人が楽しめる方法を考えてみましょう!

 さて、TRPGにおける会話は、大きく分けると2つに分かれます。

 ひとつはGM・プレイヤーという立場の上でのゲーム進行の為に行われる会話。

 もう一つはNPC・キャラクターという立場の上で、ゲームを楽しむ為に行われる会話です。

 これに加えて、本来は関係も必要もない、いわゆる「無駄な時間」・「頭のリフレッシュ」の為に行われる雑談もありますが、これは関係ない物とみなしましょう。

 まず、最初のゲーム進行の為に行われる会話ですが、これはGMの状況説明やプレイヤーの行動宣言など、ゲームを行う上で必要な情報をやりとりしている事になります。

 この種類の会話の場合、実際に会話に参加している/していないに関わらず、ゲームに参加している人間全員に関係のある会話になる訳ですから、語られた言葉の内容や、その言葉に秘められた意味、意志などを理解できるよう、できるだけ一生懸命に聞く必要がありますし、それはゲーム上必要であると同時にとても楽しい事ですから、特に気をつける必要はないと思います。

 さて、それでは2番目に挙げられたゲームを楽しむ為に行われる会話ですが、これはNPCとキャラクター間の会話/交渉をリアルに行ったり、あるいはキャラクター同士の意見の統一を行う為に「キャラクターの立場に則って」行われる会話などを指します。

 こちらの会話の場合、基本的に1対1の状況になりやすい事や、GMもプレイヤーも白熱しやすい為、気がつくと他の参加者をおいていってしまう事が多々あります。

 しかし、これは参加者の一部が楽しむ為に他の参加者を阻害している事と同様ですから、あまり良い事ではない、という事になってしまいます。

 ですが、せっかく楽しい場面ですし、参加さえできれば白熱できるのですから、それを一切合切否定してしまうのも実にもったいない話なんですよね。

 そこで、一つの提案があります。

 会話を、野球で言うキャッチボールではなく、フィールドワークにしてみてはどうでしょうか?

 たとえば、ふつうの会話だとA氏の意見にB氏が反論した場合、すぐさまA氏が再反論するであろう所で、B氏がC氏の意見を求めるのです。

 そして、C氏が意見を出した時点でD氏にそれに対する意見を求め……というように、会話に参加する人数を可能な限り増やす方向で話を広げるのです。

 こうする事により、ゲームを楽しむ為の会話をより長く楽しむ事ができますし、なによりもそれを楽しんでも誰の邪魔にもならないというのは大きな魅力ですよね。

 それに、実際問題として、大勢の人間がいる中で1対1の会話が延々となされているのはあまりリアリティがない事にもなりかねませんし、会話的に優勢な人間が持論を補強する材料を求めて、あるいは劣勢な人間が賛同者を求めて他人に意見を求めるのはよくある事だと思いませんか?

 せっかくのTRPGという「舞台」なのですから、できるだけ楽しい物を、できるだけ大人数で、できるだけ長く楽しみたい物ですよね。


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