最初に書いておくけど、これは俺の個人的意見だからね。
今回は、[Tribe]やこのページの根幹を覆す、「TRPGで勝つには!」という内容について。
結局、TRPGだって多人数でやってるんだから、マルチプレイヤーゲームに他ならないのさね。
さて。
今回は、ぶっちゃけた話、TRPGで勝つ方法について、論理的に触れてみようかな、と思います。
ま、怒り出す前に、ちゃんと一通り読んでみて下さいな。
それでは。
まず最初に、「どうやったらTRPGで勝った事になるんだ?」という所から考えてみましょうか。
将棋では、相手の王将を取れば勝ちです。
チェスでは、相手のキングを中心とした9マス全てを押さえる事ができれば勝ちです。
他にも色々と例は出せますが、結局は勝つという事はルール上で決められた「勝ちの条件」を満たす事を指す訳ですね。
しかし、大抵のTRPGのルールを熟読しても、「勝ちの条件」なんていうのは書いていませんよね?
じゃあ、どうすればTRPGで「勝った」事になるんでしょうか?
これは、こう考えてみるとわかるはずです。
・基本的に、みんなは楽しむ為にTRPGをしている。 ・TRPGはマルチプレイヤーゲームである。 ・基本的にマルチプレイヤーゲームの「勝敗」は「何かの大小」によって決まる。 ・マルチプレイヤーゲームは基本的に皆が「1つのポイント/概念」を競う。 |
上の4つの条件から考えると、最も楽しんだ人が勝ちなんですね。
さて、TRPGでは最も楽しんだ人が勝ちと言うところまでは(なんとなく)わかって頂けたでしょうか?
では、続いて最も楽しむという事について考えてみましょう。
「楽しい」「楽しむ」と言ったところで、人の個性や感性は色々でしょう。
同じ様な事を楽しんだとしても、Aさんが楽しむのとBさんが楽しむのでは「楽しむ」質も量も変わってくるはずですね?
しかし、それでは「比べあい」ができません。
ですから、「最も楽しむ」と言うのを明確にするには、明らかに楽しんでいる時間の長短で測るべきだと言えるでしょう。
従って、TRPGで勝つためには、誰よりも長い間楽しみ続けていればいいという結論に達しますね。
それでは、TRPGで勝つには最も楽しむ事であるという事と、最も楽しむとは、最も長く楽しみ続ける事を指すという所までは話が進みましたね。
それでは、続いて「TRPGで勝つ」為のハウツーの話を致しましょう。
TRPGで「勝つ」為には、最も長い間、楽しみ続けなければなりません。
しかし、残念な事に、プレイ時間というのは限られてしまいますし、プレイ人数が多ければ多いほど、「時間」という資源は無駄遣いされてしまいます。
ここでは簡単な例として、プレイ時間実質6時間、GM1人とプレイヤー6人でのセッションを考えてみましょう。
まず、プレイヤーに与えられる時間とGMが話す時間はほぼ同等だと考えると、GMが1人で3時間使ってしまいますので、残る時間はプレイヤー1人毎に30分程度です。
TRPGに「勝つ」事を意識する場合、このプレイヤー1人あたりの時間は30分ほどしかない事を考えなければなりませんよね。
しかし、ここで「GMの時間」を楽しむ事ができれば、どうでしょうか?
自ら宣言や行動するだけでなく、GMの語りや描写などを楽しむ事ができれば、GMの時間を共有できる訳ですから、GMの時間である3時間に自分の時間30分を足しあわせて、3時間30分の間楽しんだ計算になりますよね?
そうすれば、普通はGMの一人勝ちであったはずの「楽しむ時間」ですが、GMと比べても30分長く楽しんだ計算になります。
これは、必死になってGMの時間を横取りするよりも、ずっとスマートな方法であると言えますね。
また、プレイヤー同士の時間に関しても、同じ事が言えます。
例えば、プレイヤーA・B・Cの3人に30分ずつ時間があるとして、プレイヤーBがAの時間を15分、Cの時間を15分ずつ共有すれば、最終的な「一人当たりの時間」はAとCが30分であるのに対してBは合計1時間楽しんだ計算になります。
逆に、プレイヤー同士で時間の奪い合いをした場合、結局与えられた時間は30分が3つに過ぎませんから、全員が30分を共有しあった場合の1時間30分が3つに比べると、明らかに「楽しめる時間」が短くなってしまいます。
ですから、結局は時間の奪い合いをするよりも、上手く時間を共有しあう方が最終的なスコア(時間)は大きくなるんですね。
これは、どんなマルチプレイヤーゲームでも言える事なのですが、騙されて損をしない限り、敵対ではなく同盟する方が有利である
と言う事なのです。
無論、中に1人でもだまし討ちをするようなプレイヤーがいれば話は変わってきますが、同盟を組んでいるプレイヤーが多ければ、結局は騙した方が最終的に損をする事になりますし、次からはTRPG自体に参加させて貰えなくなるでしょうから、少なくとも利口な方法ではないという事になりますね。
皆で手を組んで、同着一位。
気持ちの上では「最も”深く”楽しんだ」つもりで。
実は、これがTRPGに「勝つ」(=負けない)、一番の方法なんですね。