【TRPGな話】空気を読むのを義務化するのは好きじゃないので

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 ホラー系ゲームで事件が起きた時に警察を呼ぶ行動を「セッションに参加する気があるのか」と責める人を見たんですが、普通に考えて現代の世界観なら事件が起きたら警察を呼ぶのは当然の行動で、逆に警察を呼ばれると困る展開のシナリオを用意して「警察を呼ばないでね」という情報を渡しておかない方が悪いと思うのです。
 警察を呼んだ、来るまでの間に死人がゾロゾロ出る、シナリオクリアして脱出したところに警察が助けに来るというのが様式美というもので呼んでから来るまでの間をシナリオにするべきだと思うんですよね。
 こういう時プレイヤーが空気を読んで警察を呼ばないのも手なんですけど、それって各プレイヤーに警察を呼ばない理由を投げているだけでGMの手腕ではないので、警察が頼りにならない描写だったり来れない事情を作るだったりして外部的にみて「キャラクターが関わらざるを得ない状況」を作るべきなんじゃないかな、と思うんですよね。
 一見ファンタジーで依頼を断る冒険者と同じ構造に見えるんですが、冒険者は「人から依頼を受けて飯を食っている」設定がある以上「今回はなんで断るんだ」という話なんですが、現代物で一般人が事件に巻き込まれたら大体は警察に頼ってなんとかするものなので、「普通どうする」という部分を放り投げるのってどうかと思うんですよね……。

 基本的に空気を読むのを義務化するのは好きじゃないので「普通に考えて普通に行動したら深く事件に巻き込まれる事になった」というテンプレートを使って貰えると余計な葛藤がなく遊べるので嬉しいです……。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。