12.交渉系の能力

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DJ-Devil  Baaaaaaaaaad Night!
 最後の救世主にして世界を破滅に導くDJ-Devilだだだ!
Angel  アシスタントのAngelです☆
DJ-Devil  今日のお便りは?
Angel  あ、はい☆
 今日のお便りは、住所不明の「とくめいきぼう」さんからです☆
DJ-Devil  ゴッツイ怪しい感じだな(笑)
 でも、ま、いいか。
Angel  じゃあ、早速読みますね☆

 交渉系能力・技能について、どう考えますか?

 SWやD&Dみたいにそういうのがないものもありますが、結構交渉系の能力・技能を設けているシステムはあると思います。

 でも、良く見るのですが交渉系能力・技能を使うケースではないかと思われるところで、プレイヤーのロールプレイで判定なしで終わらせたり、「交渉はロールプレイで行います」と言って判定をしない(申し出ても却下する)GMや交渉系の能力・技能を取らないで他の能力・技能に特化したPCを作るプレイヤーがいたり、「(交渉系技能で)判定をしてください」とGMが言うと明らかに不平不満を言い出すプレイヤー(そういうPCを見ると大抵交渉系の能力・技能を取得していない)を見かけるのですが、そういうのをみると何か違うような気がします。

 言い分を聞くと、「判定のみでは味気ない」「ロールプレイの方が面白い」等という意見を聞くのですが、明かにPCにそぐわないようなものも多く見られるのでそういうのも「ロールプレイ」なのか?と思うと疑問に思えます。

 DJどう思いますか?

 だそうですよ☆

DJ-Devil  な、長いな。
 取りあえず、一つ一つ分解して、話を整理しよう。
 じゃあ、Angel、よろしく頼む。
Angel  は〜い☆
 要するに、交渉系能力・技能があるのに何で使わないの?という問題と、交渉系の能力・技能を取らないプレイヤーっておかしくないですか?という問題ですね☆
DJ-Devil  う〜ん…難しい問題が来たもんだ。
Angel  え?
 難しい問題なんですか?
DJ-Devil  結構ね。
 だって、基本的に「交渉能力」とか「交渉技能」っていうルールが搭載されたシステムを杓子定規に遊ぶとまるで面白くないんだよ。
 かといって、「交渉能力」「交渉技能」っていうのをまるで無視しちゃうと、そのシステムを選んだ意味がない事になっちゃうんだよね。
Angel  はぁ…?
 何を言っているんだかさっぱりなんですが。
DJ-Devil  少しは察してくれよ(苦笑)
 だから、「交渉能力」とか「交渉技能」っていうルールを杓子定規に用いると、プレイヤーが台詞を口に出す必要がなくなるだろ?
 判定一発で交渉の成功/失敗が決まっちゃうんだから、どういう形で交渉をまとめたいかのプランを提示して、後はダイスを振るなりカードを出すなりすればいい訳だから。
 でも、実際の所、プレイヤーが「この交渉だけは絶対に成功させたい!」って思うシーンもあるだろうし、そんな時は能力とか技能と関係なく、台詞の応酬で決着をつけたいって思う事もあるだろうから、そこはプレイヤーの意志を尊重したい、っていうマスターもいるよな?
Angel  なるほど。
DJ-Devil  でも、逆に「交渉能力」や「交渉技能」っていうルールをまるで無視しちゃうとしたら、キャラクターの個性を表すはずのルールが無駄になるって事じゃないか?
 キャラクターを作った時に、「交渉能力0」だったとしたら、それはキャラクターが交渉に関してはまるでダメダメだって事のはずなのに、プレイヤーの口が上手ければオールOKっていう結果になっちゃうよな。
 それじゃあなんのためのルールだよ、って問題になるわけだ。
Angel  なるほど。
DJ-Devil  相槌だけかよ!
 おっと、三村ツッコミはおいておいて、と。
 だから、結局、良いバランスでルール適用とルール無視をミックスする事が必要になって来ちゃうんだよね、実際の所。
Angel  つまり、「交渉」のルールは遵守しすぎても、無視しすぎても問題になる、という事ですか?
DJ-Devil  そういう事。
Angel  でも、それって結局ゲームマスターの感性しだい、って事になりません?
DJ-Devil  なるな。
 そこで、「感性」だけじゃない解決法をいくつか考えてみた。
Angel  うわぁ、すごいですねぇ(棒読み)
DJ-Devil  喧嘩売ってるのか、Angel。
Angel  いえ、べつに(棒読み)
DJ-Devil  …この前の事、根に持ってやがるな…まあ、いいや。
 とりあえず、その方法として挙げられるのが、ロールプレイ+能力で判定というやり方だ。
 具体的には2タイプの考え方があるんだけどな。
Angel  …
 どういうタイプのやり方なんですか?
DJ-Devil  おっと、気を引くのに成功した様だな(笑)
 一つ目は、プレイヤーの台詞を参考に、能力にボーナス/ペナルティを与えて判定させるという方法さ。
 プレイヤーの台詞を聞いた上で、「なかなか良い台詞だからボーナス+10%」とか、「話にならないから−50%」とか、そんな感じでボーナス/ペナルティを与えればいい。
 これなら、ある程度プレイヤーの台詞は大事になるし、それでも判定をすべきだという点ではルールも重視していると言えるだろう?
Angel  なるほど。
 で、もう一つのタイプはどんな感じなんですか?
DJ-Devil  もう一つはさっきとは逆のやり方で、能力を参考にした上でプレイヤーの台詞を聞くっていう方法。
 交渉能力の平均から考えれば、「良い台詞だけど、能力は低いから普通の対応をされるだろう」とか、「あまりいい台詞ではないけど、能力が高いからそれなりに聞いて貰えるよな」っていう風に考えていく方法さ。
 こっちはこっちで、プレイヤーの台詞やルールを重視しているだろう?
Angel  確かに、そういう考え方もできますね。
DJ-Devil  もっとぶっちゃけた話をするのであれば、名前とデータのあるNPCへの交渉にのみ、判定に台詞のボーナスを加えるってだけで十分だと思うしね。
 ボーナスを考えた結果、自動失敗やファンブル以外では成功するだろう、って場合には判定をしない方向で考えれば、みんな納得するんじゃないかな?
 逆に、名前やデータのないNPC相手にわざわざ台詞を言われると、時間進行の問題がでかねないし、台詞のボーナスは考えないでいいと思う。
 だから、名前やデータのないNPC相手には判定だけで済ませるって方法を取っちゃうのもいい手段だと思うな。
Angel  なるほど。それだと、「せっかくの台詞なのにファンブル」とかいう事故は防げますもんね。
DJ-Devil  うん。
 交渉の判定を嫌がるプレイヤーの殆どは、そういう理由だと思うんだよね。
 そうじゃない理由で判定を嫌がるヤツはただのマンチキンの可能性が高いんだけど(笑)
Angel  マンチキン、ですか?
DJ-Devil  要するに、交渉に割り振る能力を全部戦闘や活躍に回したいヤツらさ。
 そんなヤツらは、それこそ「君のキャラクターには交渉能力がないから、パーティに加わるどころか誰にも相手して貰えないよ」って言ってやればいいんだよ。
Angel  厳しいですね。
DJ-Devil  厳しくなんかないよ。
 大体、そういうヤツらはデータ至上主義なヤツらだろうが。
 それだったら、そっちの流儀に従って、データだけ見て判断してやればいいだろ?
 そうすれば、データ上は交渉能力は皆無なんだから、誰にも構って貰えなくても仕方のない事だろう。
Angel  う〜ん…
 でも、会話をロールプレイで解決したい、っていう気持ちも分かりますけど…
DJ-Devil  そういう要望は、「会話できるキャラクターにしてから言え」って事だな。
 他の能力に回したいから交渉には力を入れません、でも、交渉で損をしたくないからロールプレイでの解決を求めます、って言うんじゃ、ただのワガママだろうが。
Angel  確かに…そう言われれば、そんな気もしますね。
DJ-Devil  だから、ちゃんと相手して欲しかったら、ちゃんとしたキャラにしろ、って話だよ。
Angel  なるほど。
 でも、お便りの方だと、「マスターが判定させてくれない」って問題もあるみたいですよ?
DJ-Devil  それに関しては、泣き寝入りだな。
 もしくは、「交渉能力が高いので、〜という内容を納得させる判定をさせて下さい」とか、あるいは「台詞を言うのは苦手なので、判定で代用させて下さい。〜という交渉です」って感じで自己申告するしかないんじゃないかな。
Angel  やっぱり、そういう結論になります?
DJ-Devil  なっちゃうな(苦笑)
 セッションをハンドリングするのはマスターだから、基本的にはマスターの意見に従うべきだと思うんだ。
 ただ、他の問題と違って、ちゃんとしたキャラをつくってちゃんとプレイしているんだから、「キャラクターは交渉上手なはず」という主張は許されると思うよ。
Angel  なるほど。
DJ-Devil  ただ、マスターとしては判定だけで済ませたくないシーンもあるだろうから、そこの所はプレイヤーがぐっと我慢してくれると有り難いな。
 特に、台詞の応酬で盛り上がろうという目論見がある時に、黙ってダイス振って「クリティカルですから問答無用で成功ですね」とか言われると泣きたくなるし。
Angel  やっぱり、Devilさんってマスター寄りのタイプなんですね(笑)
DJ-Devil  そうじゃないんだけどさ(苦笑)
 こういう場合にプレイヤーが正しいのだ!とか書いちゃうと、問題プレイヤーが活気づいちゃうから。
 問題プレイヤーって、マスターやんないヤツが多いんだよね(苦笑)
Angel  そうなんですか?
DJ-Devil  あるいは、問題プレイヤーな上に問題マスターだったりもするんだが、そういう場合は集団から蹴り出す方向性で頑張ってくれ(笑)
Angel  なるほど(笑)
 結局はそういうオチなんですね☆
DJ-Devil  オチじゃねぇっての。
 何度も言ってると思うけど、それでも駄目なヤツは存在するし、そんなヤツは叩き出すか矯正するしかないから、手間をかけずに追い出せ!って事。
Angel  はいはい、わかりましたよ☆
DJ-Devil  その対応、かなりムカつくな。
Angel  それでは、今回の「教えて、DJ-Devl!」はここまでで〜す!
DJ-Devil  話を聞けっての。
Angel  次回更新は3日後を予定してま〜す!
DJ-Devil  聞けっての!
Angel  それではごきげんよ〜う☆
DJ-Devil  勝手に終わらすな〜!

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。