最初に書いておくけど、これは俺の個人的意見だからね。
今回は色々考えた結果、「上手いプレイ」という奴を一発。
いや、「何が上手いプレイなのか」とかじゃなくって、「これが上手いプレイ…ねぇ…(唖然)」という奴に一喝を。
TRPGには「〜が上手いプレイヤー」というのは、確かに存在する。
例えば、キャラクタープレイが凄く上手いプレイヤー。
戦闘で有利なオプションを極めたプレイヤー。
見せ場を奪う事にかけては天下一品のプレイヤー。
ギャグで周囲を爆笑の渦に放り込むプレイヤー。
…確かに一芸に秀でているのはいいんだけどね。
でも、実際の所、一芸にしか秀でてないプレイヤーは困る。
むしろ、何でも平均的なプレイヤーの方が、よっぽど良いプレイヤーに思える事も多いんだよね…
例えば、キャラクタープレイが上手いプレイヤー。
戦闘シーンでもキャラクタープレイを引きずり、パーティに多大な迷惑をかけたり。
キャラクターの実現にこだわりすぎて、「セッション」の進行に寄与できなかったり。
そういうタイプのプレイヤーは、キャラクタープレイなんか上手くない。
本当に上手いキャラクタープレイ、っていうのはキャラクターの作成/設定の時点でセッション全体に馴染むキャラクターを作って、その「馴染むキャラクター」の設定を十分に実現する事じゃないのか?
その場で”場面設定とキャラ設定の融合”ができないのであれば、「いやぁ、ボクのキャラクターの設定上、それは…」などという言い訳をするのであれば、設定なんか作るな。
少なくとも、「ゲームの進行を妨げる設定を作っても構いません」と明記されているシステムなんか、ほとんどないぞ。
例えば、戦闘や戦術が上手いプレイヤー。
作るキャラクターは全て「戦闘」の能力しか持っていなかったり。
戦闘シーンでしか活躍しようとしなかったり。
そもそも戦闘以外に興味がなかったり。
アンタが上手いのはシミュレーションだ。
そもそもシミュレーションではなくTRPGを選んだ以上、戦闘以外の場所にでも貢献できるキャラクターが作れないのであれば、TRPGをすべきではない。
TRPGでは「すべき事」が数多くある。その中で「これだけがいい」というのは明らかにわがままだ。
コミュニケーションのゲームで「わがまま」という「コミュニケーション欠落の第一原因」を通そうとするのであれば、それはお門違いにも程がある。
プレステ2で初代ファミコンのゲームをしようとしているのと大差がないレベルだぞ。
例えば、見せ場を奪うことにかけては誰にも引けを取らないプレイヤー。
他人の見せ場を奪い取ったり。
自分の見せ場を必要以上に強調して、長引かせようとしたり。
はっきり言って、それはTRPG自体がヘタなんだ。
TRPGは1人でやるゲームじゃない。多人数で楽しむゲームだ。
見せ場をするのが好きなプレイヤーなら、「見せ場を奪われる事がどれだけ悔しいか」がわかっているはずだ。
それを無視した上で、自分だけの見せ場を主張するのは、まるで1人1パックまでの特売の卵を5パック売れと主張するのにも等しい。
…情けないにも程がある。
例えば、ギャグで人を笑わせるのが得意なプレイヤー。
まともな行動をほとんど取らなかったり。
キャラクター発言ではなく、プレイヤー発言を多用したり。
それは、雰囲気をブチ壊しているだけであって、ハタ迷惑でもある事を自覚しているのだろうか?
確かにTRPGは「会話」によって行われるゲームではある。
しかし、会話と雑談の違いという物は存在する。
特に、TRPGは「想像の遊び」だから、邪念を送り込むのはやめて欲しい。想像というのは小さなきっかけで大きく変貌してしまう物なのだから。
1人のわがままで、今まで作り上げてきた「大勢の想像」をブチ壊したいのだろうか?
確かに、TRPGは遊びだから、真面目にやれと強制はできないし、する気もない。
しかし、この上手い?プレイヤーは、自分が楽しむ事に熱中し過ぎて、周りの楽しみを邪魔している。
それが、問題だと思う。
適度のキャラクタープレイ、適度の戦闘、適度の見せ場、適度のギャグがあれば、TRPGはとても楽しい。
しかし、バランスを取るとき、極端な物が入り込むとバランスを取れなくなる事が多いんだ。
そして、上手い?プレイヤーは何も我慢せず、他のプレイヤーが我慢する事になる。
…TRPGというのは、幼稚園児がする物なのか?
…少なくとも、多少の常識を持ち合わせていない人間には、「TRPG」という「想像の遊び」をして欲しくない。
常識のない想像は妄想になり、妄想は容易に大問題へと発展してしまうからだ。
もうちょっと、他の事にも気を配ろうぜ?