さて、問題です。
TRPGの世代(ジェネレーション)を問わず、TRPGで求められている物とは、何しょう?
私は、この答えは「生きたキャラクターを演じる事」であると思います。
シミュレーションゲームの発展としてのTRPG。
世界を表現する為のツールとしてのTRPG。
一人のキャラクターを表現する手段としてのTRPG。
物語やキャラクターの関連性を掘り下げるツールとしてのTRPG。
これらの全ての種類のTRPGの中でも、「キャラクター」というインターフェイス、もしくはプレイヤーの分身は必ず存在する要素です。
この、「必ず存在する要素」と言うものが、重要ではないはずがありませんよね。
そして、「ゲームの駒」としても、「インターフェイス」としても、あるいは「プレイヤーの分身」としても、TRPGを魅力的にしているのは「生きたキャラクター」であると私は思います。
TRPGというゲームの性質上、キャラクターはTRPGシステムが表現している幻想世界(あるいは仮想現実)の中で、一つの命と一つの人格を持った存在として、「生きて」います。
この「生きたキャラクター」を表現する、あるいは実現するという事は、TRPGにおいて絶対に必要な事として求められる事なのです。
これは、考えてみれば当然の事かも知れません。
TRPGとは、幻想世界(あるいは仮想現実)に根ざして遊ぶゲームです。
つまり、大前提として「提供される世界がリアル」でないと、ゲーム参加者の想像力をリアルに掻き立てる事は出来ないのです。
そして、リアルな人間の生きていない世界など、リアルであるはずはないのです。
無論、「生きたキャラクター」さえ存在できれば面白いTRPGか、と言えば答えは否なのですが、「生きたキャラクター」の存在しないTRPGは面白くないか、そもそもTRPGではないかのどちらかになってしまいます。
そう、キャラクターは幻想世界で事実として生きている訳ですから、我々が現実世界で生きているのと同じだけの「存在のリアルさ」を持っているべきなのです。
貴方のキャラクターは、その世界にリアルに存在していますか……?
貴方のいない時にでも、ちゃんと生きていけますか?
貴方がいなくても生きていけるキャラクター。
そんなキャラクターとの付き合いは、とても楽しいものですよ。