029:「生きた」キャラクターを演じる

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 さて、問題です。

 TRPGの世代(ジェネレーション)を問わず、TRPGで求められている物とは、何しょう?

 私は、この答えは「生きたキャラクターを演じる事」であると思います。

 シミュレーションゲームの発展としてのTRPG。
 世界を表現する為のツールとしてのTRPG。
 一人のキャラクターを表現する手段としてのTRPG。
 物語やキャラクターの関連性を掘り下げるツールとしてのTRPG。
 これらの全ての種類のTRPGの中でも、「キャラクター」というインターフェイス、もしくはプレイヤーの分身は必ず存在する要素です。

 この、「必ず存在する要素」と言うものが、重要ではないはずがありませんよね。

 そして、「ゲームの駒」としても、「インターフェイス」としても、あるいは「プレイヤーの分身」としても、TRPGを魅力的にしているのは「生きたキャラクター」であると私は思います。

 TRPGというゲームの性質上、キャラクターはTRPGシステムが表現している幻想世界(あるいは仮想現実)の中で、一つの命と一つの人格を持った存在として、「生きて」います。
 この「生きたキャラクター」を表現する、あるいは実現するという事は、TRPGにおいて絶対に必要な事として求められる事なのです。

 これは、考えてみれば当然の事かも知れません。
 TRPGとは、幻想世界(あるいは仮想現実)に根ざして遊ぶゲームです。
 つまり、大前提として「提供される世界がリアル」でないと、ゲーム参加者の想像力をリアルに掻き立てる事は出来ないのです。
 そして、リアルな人間の生きていない世界など、リアルであるはずはないのです。

 無論、「生きたキャラクター」さえ存在できれば面白いTRPGか、と言えば答えは否なのですが、「生きたキャラクター」の存在しないTRPGは面白くないか、そもそもTRPGではないかのどちらかになってしまいます。

 そう、キャラクターは幻想世界で事実として生きている訳ですから、我々が現実世界で生きているのと同じだけの「存在のリアルさ」を持っているべきなのです。

 貴方のキャラクターは、その世界にリアルに存在していますか……?
 貴方のいない時にでも、ちゃんと生きていけますか?

 貴方がいなくても生きていけるキャラクター。
 そんなキャラクターとの付き合いは、とても楽しいものですよ。

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如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。