TRPGとは、とても楽しく、エキサイティングで、かつ創造的で想像的な素晴らしい遊びです。
この魅力に取り憑かれると、自分の時間と金銭、そして想像力の許す限り、どこまででも遊び続けてしまうと言う、ある意味呪いのような遊びだと言っても過言ではないでしょう。
しかし、実際にTRPGをやっていると、マスターが悪いのか、プレイヤーが悪いのか、セッションが「ダレて」しまう事もままあります。
でも、TRPGというのは良くて半日、普通は丸1日を使ってしまう物ですから、セッションがダレてしまうと、楽しいはずの1日がつまらない物になってしまい、凄くもったいないですよね。
実際、ダレたTRPGをやった後などは、「こんな事なら家で寝てればよかった」等という悲しい気持ちになってしまいます。
さて、このとても悲しい「ダレ」ですが、何故、起こるのでしょうか?
どうすれば、「ダレ」を防げるのでしょうか?
まず、何故セッションがダレるかという事について考えてみましょう。
結論から言うと、「セッションがつまらない」「セッションが苦痛である」「セッションが面白くない」という不愉快な状態によって、セッションに対する集中力が失われる為に起こります。
セッションが楽しくて愉快であり、全員のセッションに対する集中力がある間は、TRPGは「最高に面白い」物ですし、ダレるなんて事は考えもつきませんよね?
つまり、何かが原因で、楽しいセッションが「不愉快な物」になってしまった為に、ダレがおきるのです。
セッション時間の8割が戦闘シーンだったら、戦闘にも飽きますよね?
いつも「ナントカ退治」(しかもヒネリなし)というシナリオでは、展開が嫌になりますよね?
マスターの演じるNPCが五月蠅すぎ、シナリオ展開もわかりきっている物だと、ゲーム自体がつまらないですよね?
でしゃばりプレイヤーが自分のPCの行動に口を挟みすぎると、鬱陶しいですよね?
シナリオに関係ないロールプレイを延々としていると、辛くなってきますよね?
こういった、ありがちな事がセッションを「ダレ」させる原因でもあるのです。
TRPGはゲームであり、ゲームはテンポ(拍子)も重要ですし、バラエティ(多様性)も重要です。
この2つの要素のないTRPGは、いつかは飽きますし、その前にダレてしまう可能性が非常に大きいのです。
ロックばりのアップテンポの後はバラードのようなスローテンポ、シリアスの後はややコメディタッチ、まるで映画やアニメの作り方のようですが、プレイヤー・マスターが共に少し気を付けるだけで、TRPGの楽しみは更に広がります。
貴方も、テンポとバラエティに気を付けてTRPGをしてみませんか?
ちょっと気を付けるだけで、きっと、飽きる事なく楽しいTRPGを続ける事ができると思いますよ。