076:カジュアルプレイとフォーマルプレイ

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 さて、みなさんがTRPGをする場合、主に2つの場合が考えられると思います。

 一つ目は、「気の知れた仲間内で楽しむ」カジュアルなプレイ。これを、便宜上カジュアルプレイと呼びましょう。

 そして、二つ目は「知らない人が入っている」プレイ。主にコンベンション時のプレイなどを指します。これを、カジュアルプレイと対比して、フォーマルプレイと呼びましょう。

 今回は、このカジュアルプレイとフォーマルプレイについて、ちょっと考えてみましょう!

 さて、普通にカジュアルプレイをしている場合、お互いに気心が知れていますから、ある程度のお約束やわがままというのが通用しますよね?

 もちろん、これは気心の知れた仲間でする事ですから、まあ、ある程度は許される事ですし、共通の認識としての「お約束」や、プレイヤーの個性をたたせる為の「わがまま」なんて言うのは仲間内でしか楽しめず、しかもなかなかに楽しい事ですよね。

 しかし、それが許されないのが、フォーマルプレイです。

 コンベンションの時などに、仲間内でしか通用しないお約束やわがままを通そうとするのは他の人の迷惑になりますし、それが原因でプレイがギスギスしてしまう事も考えられます。

 ですから、フォーマルプレイをする場合は、いつもよりも他の人に対して気を使う事が求められます。

 ここまではある意味、常識なのですが、意外と忘れやすい事があります。

 それは、仲間内のプレイに新しいメンバーを誘う時によく起こる事です。

 他のメンバーは変わっていないのですから、皆はカジュアルにプレイしてしまいがちなのですが、「新しいメンバー」というのは「(プレイスタイルなどを)知らない人」ですから、実はそのプレイはフォーマルプレイなのです。

 これを忘れてプレイしてしまい、その結果、新しいメンバーが対応できずに脱落してしまう事や、あるいはTRPGに見切りを付けてしまうという事が十分にありえるんですね。

 また、コンベンション自体に参加した経験が無く、カジュアルプレイこそが普通のプレイであると思いこんでしまう人なども増えてきており、これはコンベンションを行う上で、大きな問題になってしまうのです。

 これは、サークルに参加した時のプレイに馴染んだ人だけがサークルに入り、結果として「そのようなプレイ」をできる人だけが残ってしまう、という所に端を発した問題なんですね。

 ですから、コンベンションでの問題というのは、サークルや仲間内で作られている、という一面もあるのです。

 サークル(仲間内)の問題はTRPG全体の問題という訳ですから、やはりカジュアルにプレイする時にも、「カジュアルとフォーマルを見極める才覚」と「フォーマルな感覚」を養うようにプレイしたい物ですね。

 仲間内だけでTRPGをする時にも、親しき仲にも礼儀ありというのをちょっと気にかけてみる、というのも、なかなかに大人の態度であり、格好いい事だと思いますよ……?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。