090:趣味に思想を持ち込まない

 今回はコラムと言うかちょっとした注意喚起なんですが、TRPGって「今自分が持っている興味」をそのままセッションに持ち込みやすい形式をしていて、そして興味を持ち込む事自体は悪い事というよりもむしろ良い意味に働く事が多々あるんですが、持ち込まないほうが良い興味があるんですよね。
 それは何かと言うと政治と宗教と野球と思想なんですが、まあ政治と宗教と野球は社会人として避けた方が良い話題にも出てくるくらい個々人でこだわるところが違ってかつぶつかるとどうにもできない種別のものなんですが、それに加えて「思想」も持ち込むべきではないんですよね。
 「こういう状況の時、キャラクターは何を考えるか」というところまで掘って行くのは良いんですが、「こういう状況の時、キャラクターは【何をするべきか】」という所まで行ってしまうと思想に片足を突っ込んでおり、これはプレイヤー間で紛糾するだけでなく人間関係上でリアルな傷跡を残す危険性が大いにあるので避けた方が良いです。
 エッジギリギリまでを考えて良いセッションを、と思う気持ちから思想に片足を突っ込む可能性があるんですが、ゲームのセッション1本で人間関係に傷を入れる権利は誰にもないので、自分が「どうなんだろうな」と思うのは自由に想像の羽を羽ばたかせていいんですが、人に供してはマズい、良くないという事を意識しておく必要があると思います。

 具体例を出すと「善良なゴブリンを殺すかどうか?(ゴブリンのジレンマ)」などがありますが、正直これは思想問題なので手を出すべき問題ではなく、手を出して無傷では帰れない問題なので(無傷に帰ったように見えても「必ず」誰かが不愉快な思いをしています)、ゴブリンに限らず無限問答に踏み込む問題は避けて通るのが良いです。


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