042:モンスター

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 ファンタジーTRPGを語る上で、絶対に外せないと言っても良い要素の1つにモンスターの存在があげられます。

 この「モンスター」というのは、まあ「怪物」という意味と考えて問題はないでしょう。

 今回は、この「モンスター」について考えてみましょう。

 ファンタジーTRPGではライオンの様に「現実に存在する生き物」から巨大アリの様な「現実の生き物とちょっと違う生き物」、あるいはドラゴンの様に「現実に存在しない(とされる)生き物」や、ゴブリンのような「幻想世界の生き物」、そしてダークエルフのように「人間ではないが怪物とも言えないような生き物」などを含んだ、様々な生き物(あるいは生きていないなにか)がモンスターとして扱われます。

 さて、このように例を挙げるとTRPGにおける「モンスター」という種別の規定について、よくわからなくなってくるかも知れませんね。

 しかし、この「モンスター」という種別については、簡単に言い表す事ができます。

 モンスターとは、「人間に害をなす物」であり、かつ「亜人間(デミ・ヒューマン)として認められていない物」という2つの条件を満たすものを指すのです。

 ここで言う「亜人間(デミ・ヒューマン)」とは、「人間ではない知的種族であり、かつ人間とある程度の共存関係を築き得る種族」を指します。
 エルフやドワーフ、ホビットなどは「知的種族」であり、かつ「人間と共存関係を築き得る種族」であるため、「亜人間」として認められている訳です。
 逆に、ライオンや巨大蟻は知的種族ではありませんし、ダークエルフやゴブリンは「知的種族」ではあるものの「人間と共存関係を築いていない(あるいは築けない)種族」であるためにモンスターという事になるんですね。

 そこから考えると、「モンスター」とは「人間と共存できないもの」、すなわち「人間の敵」を指す訳ですから、TRPGにおける冒険者がモンスターを倒す事で名声を得る事ができるのは、ある意味当然の事と言えるかも知れません。

 最近では「迷宮を突き進んでモンスターを倒す」というシナリオは忌避されがちですが、このような事を考えてみると、また違った楽しみがあるかも知れませんね。

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如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。