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059:上手いマスタリング

TRPGコラム》 2009/12/17 13:56

 さて、TRPG経験も増え、色々なマスターとゲームを楽しむようになると、プレイヤーに上手い・下手があるのと同様に、マスターにも上手い・下手がある事に気づくのではないでしょうか。

 マスターというのはゲームの、いえ、TRPGの根幹を成す存在であり、どんなに素晴らしいシナリオでもマスターの力量次第では面白くなくなってしまいますし、逆にありきたりのシナリオでもマスターの力量があると非常に面白くなる、という事はよくある事です。

 そこで、今回は「プレイヤーから見た上手いマスタリング」について少し考えてみましょう。

 「マスタリング」というのは「マスターをする」という事であり、それはすなわち「シナリオを作る」所から始まって「プレイヤーをさばく」「キャラクターの行動を判定する」「物事の展開を決める」と言った、TRPGでの諸処の要素を全て含みます。

 ですから、「上手いマスタリング」というのは非常に大きな概念であり、これを個々に説明するとブ厚い本が1冊以上書けてしまうような内容になりますので、ざっとした説明だけをしてみましょう。

 プレイヤーから見ての「上手いマスタリング」というのは、簡単にまとめると以下のようになります。

 1.シナリオの内容、展開が面白く、しかも納得がいく物である事。

 2.キャラクターの行動を、納得できるように判定する事。

 3.プレイヤーの扱いを心得ている事。

 4.誘導や修正を「気付かれずに」行える事。

 つまり、フェアにゲームを展開しつつ、その上でプレイヤー/キャラクターをさばく事ができる、という事になります。

 これは、マスターが「完全に公正である」という事でもあります。

 シナリオ展開がマスターの独りよがりであった場合、プレイヤーは「知り得ない情報」に踊らされたり、あるいはマスターの1人芝居を見る事となってしまい、「プレイ」できません。

 特定のPCの判定だけが甘かったり、あるいは逆であるという事は「ゲーム」の根幹を危うくする事ですし、周囲や本人が面白くなくなってしまいます。

 また、プレイヤーの暴走や勘違いを上手くさばく事が出来ないと、結局は「ゲーム」ではなく「お祭り騒ぎ」だけのものとなってしまい、「TRPG」でなくなってしまうのです。

 そして、誘導や修正が明らかになると、プレイヤーが勘ぐったり、考える事をやめたりする原因となってしまい、ゲームから緊張感が無くなってしまうのです。

 つまり、「上手い」マスタリングというのは結局は「原則に忠実である」という事であり、その上で「そのマスターなりの特色」が上手く表現されている、という事なのです。

 これは、料理にも通じる物がありますね。上手い料理人というのは「調理の原則・基本」に忠実な上で、料理人ならではの特色を上乗せするのですから。

 そこから考えると、上手いマスタリングというのは、「よりよい材料(ネタ)」を、「原則・基本に忠実」に、かつ「オリジナリティ」を盛り込んで、1つの料理を作り上げる事と通じているのかも知れませんね。

 どうでしょう、貴方の周りには、そんな素敵なマスターはいないでしょうか?

 その人について、ちょっと学んでみると、とても良いマスタリングができるようになるかも知れませんよ……?


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