01月 date

【日想】017:リーダーのお仕事

TRPGをやっていると、パーティのリーダーだったりサークルのリーダーだったり、とにかくリーダーと名の付く人と接する機会が多くなるかと思います。 (我ながら酷い書き出しだと思っております……) パーティなりサークルなり、もしくは社会上でのリーダーと言う者を見てきて思うのが、「リーダーの仕事は決める事と、決めた事を守らせる事だよなぁ」という事です。 何か物事が起こった時に、それに対して「どうするのか」を決め、それを守らせる事がリーダーの究極的なお仕事のような気がします。 逆に言えば、皆が従ってくれるのであれば決め方は論理思考でも占いでもなんでもいいという事になるんですが、普通は論理的じゃな……

【日想】016:TRPGは「過程を楽しむ遊び」の側面がある。

私はワリとアナログゲームを遊ぶ方なんですが、他のアナログゲームとTRPGの間で結構大きいな、と思う差異の部分に、「TRPGは過程を楽しむ遊びである」という一面があります。 無論、アナログゲームでもプレイする過程を楽しむ物なんですが、アナログゲームは最終的に勝ち負けがあり、それにこだわるからこそ過程が楽しい、という物だと思うんです。 それに比べ、TRPGはセッション開始直後にゲーム終了の条件が明示されていない事が多く、手探りでシナリオの中核を探って行き、なんとかそれを達成しようとする、というあたりに大きな違いがあるのではないかと考えています。 普通のアナログゲームでは1ゲームで「負け」て……

【日想】015:ヒーローポイントの使い方

「ヒーローポイント」的な物が設定されているTRPGシステムもわりと数多くあると思いますが、「ヒーローポイント」について大雑把に考えても2つの種別に分ける事ができると思います。 <ヒーローポイントの種別> 1.使用するのに代償がない 使用回数制限くらいの制限しかなく、使っても使わなくても代償がないので1セッションで限界まで使うのがお得なヒーローポイント 2.使用するのに代償がある 使用する事でのちの成長に影響がでるなどの代償があり、使いすぎるとのちの行動や成長に支障を来すことがあるヒーローポイント アリアンロッドのフェイトなどは1.に該当しますし、GURPS妖魔夜行の未使用CP・天羅万象……

【日想】014:上手いな、と思えるプレイヤー

色々なゲームをしていると、上手いな、と思えるプレイヤーさんにも結構共通点があるような気がします。 簡単にまとめるとこんな感じのプレイヤーさんは「上手いな」と感じます。 ・シナリオの進行に寄与できる ・キャラクターの言動に一貫性がある ・他プレイヤーのプレイに上手く付き合う事が出来る ・他プレイヤーにない視点をうまくつつく事ができる 主にフォーマルなプレイをする時には上記の特徴があるプレイヤーさんがいると助かりますし、「上手いな」と思います。 もちろんカジュアルにプレイする際には「言動が奇天烈で面白い人」や「プレイヤー本人が既に楽しい人」など、もっと色々な意味で「上手いな」と思う人がいま……

【日想】013:上手いな、と思えるGM

色々なゲームでプレイヤーとして参加してみて、「上手いな」と思うGMさんって結構共通点があるように思います。 簡単にまとめるとこんな感じのマスターは「上手いな」と思います。 ・シナリオの内容、展開が面白く、しかも納得がいく物である ・キャラクターの行動を、納得できるように判定する ・プレイヤーの扱いを心得ている ・誘導や修正を「気付かれずに」行える いわゆる「セッションの進行が上手い」というマスターさんは「上手いな」と思えるように感じます。 もちろんプレイヤーといっても一緒にセッションを行う仲間ですからある程度GMの手助けになるよう行動しますが、上手いマスターさんが相手だと「手助けになる……

【日想】012:報酬の与え方について

TRPGのセッションの終わりには「報酬」が待っている事が大多数だと思います。 プレイヤーとしては頑張ってセッションを終わらせたところですから、できるだけ多くの「報酬」を欲しいと思うものではないでしょうか。 しかし、システムにもよりますが、「経験値」や「PCへの金銭的報酬」については「与えすぎ」でも「与えなさすぎ」でも結構な問題になってしまうものだと思います。 報酬を与えすぎた場合、レベルが上がる速度が早くなりすぎてシステムを十分に楽しめなかったり、アイテム欄の最強武器・防具をあっという間に買い揃えてしまった結果戦闘から緊迫感がなくなったりします。 報酬を与えなさすぎた場合、いつまで経……

【TRPGな話】ジャイアントキリングなTRPG

システムとしてジャイアントキリングをメインにするのは難しいと思うんだけども、サプリメントとしてなら充分イケる気がする。 マスターなしのプレイヤー数人で村を守るシステムで、ダイスでどんなモンスターが現れるかを決め、ダイスで相手がどんな行動をするかを決める(移動とかは相手の頭が悪いから兎に角直線で動く)。 敵の撤退条件(HPとかターン数とか)を満たすまで兎に角延々と戦い、上手く倒せたらランダムで宝物ゲット。 意外とイケそうっていうか、上手くバランスが取れればGMレスプレイができる良い仕組みになるんじゃないだろうか。

【日想】011:交渉能力・技能の存在

TRPGのシステムの中で、キャラクターの能力や技能として「交渉」が設定されている物がありますが、「能力・技能」として「交渉」を取り上げるのは結構難しい気がします。 ルール通りに全ての交渉にロールを行わせるとロールプレイ・キャラプレイの出番かなくなりますし、全部口プロレスで処理すると「交渉能力・技術」ではなくプレイヤーの口の上手さが重要になってしまう訳ですから。 そんな訳で、「交渉能力・技能」ってどう考えるべきかについて、昔考えた結果、こんな結論になりました。 1.プレイヤーの台詞で交渉能力にボーナスを与える 2.プレイヤーの台詞を聞いた上で交渉能力を加味して結果を考える 上記のどっちか……

【TRPGな話】ジャイアントキリングがメインのTRPGやりたいな。

嫁が「進撃の巨人」1~3巻を買ってきたので通読。 う~ん、モンハンやった時も思ったけど、ジャイアントキリングがメインのTRPGやりたいな。 巨大モンスターとか巨人とかが跳梁跋扈している世界観で、村を救う位のシナリオで、とにかくデカくて強いモンスターを仲間でフルボッコにする。 上手く行けば死人はでないが運が悪かったり下調べをしっかりしていないと人がポコポコ死ぬような奴。 って、それは「テーブルトーク」の要素が薄いからTRPGになり辛いのか。 なかなか難しいな。

【日想】010:究極的に言うと

TRPGの楽しさの8~9割は「面子」の良さに限ると思います。 というか、楽しかったセッションはすべからく「いい面子」に恵まれての事だと思うんですよね。 という事は、集まった面子を「良い面子だった」事にできるような人への接し方や調整能力があれば100戦負けなしの楽しいセッションができると思います。 まあ、「いい面子」についても状況や条件によって色々変わってくるとは思いますし、細分化するとどこまでも分けて考える事ができると思うんですが、一番簡単に「いい面子」を集めるには自分がいい面子であろうとする事じゃないかと思っています。 TRPGはどこまで深堀りしても「コミュニケーションのゲーム」な……

【日想】009:知力って難しいですよね。

TRPGで良く使う数値として「能力値」があると思うんですが、今日はその中の「知力(=頭の良さ)」について呟いてみようと思います。 知力って、その数値を元にプレイするのが一番厳しい能力のような気がします。 例えば、3D6で能力値を決めるゲームだとすると知力が15以上あれば相当頭がいい人になるはずですし、5以下だったら相当残念な頭の持ち主になる訳です。 ですが、プレイヤー本人よりも頭のいいキャラクターを演じようと思うと相当無理がありますし、逆にプレイヤーよりも相当残念な頭の持ち主を演じようとすると「こんな事、この知力じゃ思いつかないな」などと思ってしまい、何をするにも葛藤が生まれてしまいま……

【日想】008:私の場合の優先順位

TRPGをプレイヤーとしてプレイしている時、いくつか考えるべき行動の指針があると思います。 ・PCの「役割」を優先する ・PCの「個性」を優先する ・メタゲームとして「求められる行動」を優先する ・物語として「求められる行動」を優先する 私の場合、メタゲーム思考がわりと強いので、「求められる(と思われる)行動」を優先すべく、PCの役割・PCの個性をどう使うかを考える事が多いです。 まあ、どの指針を優先しようとも卓の雰囲気に致命的なヒビが入らない限りは問題ないとも思うんですが、隣に座っている人が何を好んでいるかをある程度把握していると互いにフォローしやすく、円滑なセッションの運営ができるよ……

【日想】007:キャラプレイの限界点

TRPGで行われる演技を「ロールプレイ(役割演技)」と「キャラプレイ(人格演技)」に分けるとすると、キャラプレイには限界があるような気がします。 ロールプレイには「最初から求められている・自動的に設定されている」という傾向があるので、ロールに従っている限りは特に大きな問題は起きないように思うんですが、キャラプレイに関しては完全にプレイヤーに依存するものなので、「キャラプレイに従っている限り問題は起きない」という訳にはいかないのではないかと。 無論、周囲のプレイヤーやGMに「仕込み」と「その意図」を十分に話をしておいて、その上でキャラプレイをする分には問題は少ないと思うのですが、事前の根回……

【日想】006:オフセの席順

私自身はオンセ経験がないので話題はオフセ限定になるのですが、念のため「オフセ」という文字を入れてみました。 オフセをする場合、席順とセッションの満足度って結構関連性が強いように思います。 GMを中心に考え、声の小さい人やシステムに慣れていない人をGM寄りに、声の大きい人やシステムに慣れている人をGMから離して配置、仲良しは隣に座らせない、という感じで席順を配置するとワリと仲間外れや置いてけぼりの人がでない満足度の高いセッションになるような気がします。 声の小さい人はGMに宣言が届くように近く、慣れていない人はGMと熟練プレイヤーでフォローをして、仲良し同士は雑談しないように人を挟んで、……

【日想】005:カジュアルプレイとフォーマルプレイ

TRPGのセッションには大きく分けて2種類があると思います。 一つがクローズなサークルや仲間内プレイに当たるカジュアルプレイ、もう一つはオープン例会やコンベンションに当たるフォーマルプレイです。 カジュアルなセッションは基本気心の知れた仲間とプレイをする訳ですから、個々人がそれなりに勝手にやっても問題は少なく、「最小公倍数」的なプレイが楽しめるのが特徴です。 フォーマルなセッションでは気心の知れない人や初対面の人が参加している可能性があるので、個々が好きにするよりもある程度譲り合って「最大公約数」的なプレイを目指して行く方が問題が少ない気がします。 基本的にはフォーマルな場で気の合う……

【日想】004:楽しいセッションにするために。

楽しいセッションにするには「自分がされて嫌な事はしない」という原則があり、これは結構みんなの間で徹底されていると思います。 それでも楽しくないセッションになってしまう事はままあると思うんですが、それを避ける為にはもう一歩踏み込んで考えてみるといいかも知れません。 【自分がいいと思う物でも人に押し付けない事】 簡単な事ですが、人に何かを押し付けられるのは皆好きじゃないと思います。 そういう意味では「自分がされて嫌な事はしない」と同じなんですが、気づかずに人に押し付けている事って結構多いような気がします。 このあたり、ちょっと気をつけてプレイすると雰囲気の良いセッションが楽しめるように思……

【日想】003:TRPGに確率論を持ち込む事。

考え方が古かったらごめんなさい。 今、TRPGでは「確率論」を持ち込むのは無粋な行動とされる傾向が強いのではないかと感じています。 確かに確率論を極限まで盛り込むとキャラクタープレイの余地は少なくなりますし、一歩間違えば和マンチになりかねない危険性はあると思うのですが、逆に「確率論」をまるで取り入れないのはもったいないなぁ、と思います。 ロールプレイをするなり、キャラクタープレイをするなりする場合、自分のキャラクターはどんな行動をどの程度の成功率でこなせるかを把握しておかないとちょっとおかしな展開になってしまうのではないかと思うんですよね。 自分のキャラクターが80%の割合で戦いに勝……

【日想】002:スタイルのすり合わせ方

TRPGをしているとデータ重視派、ロールプレイ派、キャラプレイ派と色々な嗜好でゲームしている人と卓を囲む事が多いんですが、わりと「スタイルのすり合わせ方」で失敗してつまらないセッションになってしまう事が多い気がします。 無論、何を重視するスタイルであれ周囲と上手く合わせられるのであれば問題はないと思うんですが、自称「ベテラン」という人に限って誰ともすり合わせようとしないで結果的に卓の雰囲気が悪くなる傾向が強いように思います。 (まあ、自分もそういう傾向がないとは言いませんが……) 大体は「周囲に合わせて上手く付き合う」事ができれば問題ないんでしょうが、何故か上手く行かない事があるのも事実……

【日想】001:TRPGについて言いたい事。

日想最初から訳の分からない事を書いてみようと思います。 TRPGのサイト(https://trpg.gigafreaks.com/)やblog(http://blog.trpg.gigafreaks.com/)を持っているんですが、どうしても書こうと思っても書けないタイトルがあります。 それは、「TRPGとは何か」です。 TRPGについて思う事や考える事は多々あるんですが、「TRPGって楽しいんだよ!」という事を「TRPGとは何か」に盛り込もうとすると、どうしても上手く書けないんですね。 TRPGには色々な魅力があって、その全てを挙げて行くととんでもない量になって読みきれる物ではなく……