曰く、「TRPGは面白い」。曰く、「TRPGは最高の遊びだ」。
私も、そう思います。最高の仲間と最高のセッションを行う事ができた後などは、心底「TRPGは最高に面白い遊びだなぁ」と思います。
確かにTRPGは面白いです。ハマればハマるほど面白いですから、一度ハマるとどんどんとハマって行きます。
そして、仲間内がその意識で固まってしまうと、次はみんなでTRPGの研究や勉強を始めてしまう事もよくある話なのではないでしょうか。
例えば、先だってのコラムで取り上げた「セッションについての雑談」が、「ゲームマスターの良かった所/悪かった所」、「プレイヤーの良かった所/悪かった所」という話で固定されて行ったりもします。
これは、本質的には悪い事ではありません。
でも、ここではあえて「待った!」をかけてしまいましょう。
何故、「待った!」をかけるかというと、この「勉強会」は、ゲームマスターやプレイヤーの意欲を削いでしまう事が多々あるからなのです。
人間、たかが遊びで人に悪く言われたくはありません。特に、大人数の前ではなおさらの事です。
しかし、「勉強会」では、「他人の長所を褒める事は難しく、短所をあげる事は簡単である」という、社会の常識がモロに出てしまう事が多いのです。
その結果、「勉強会」では「ここが悪いよ」「ここをこうすればもっと良かった」という意見が続出し、「もっとTRPGを楽しくしよう!」という目的だった「勉強会」が、苦痛に満ちた時間になってしまうんですね。
毎回毎回、折角のセッションが最後に台無しになってしまいますから、「こんな事をするくらいならゲームマスター(プレイヤー)辞めるよ」という気になる人がいても不思議ではありません。
その結果、意欲的にTRPGをやっていた集団が、どんどんと縮小していき、ついには……という事も、充分にありえるのです。
個々人でTRPGを勉強するのはとてもいい事です。
でも、集団でTRPGを勉強するのは……やめた方がいいですよ?