064:小物を使う

この記事は約 3 分で読めます

 TRPGは、ダイスと筆記用具、そして想像力だけで楽しむ事のできるゲームです。

 GMのテクニックやプレイヤー相互のノリがあれば、それだけで十分に楽しいセッションを行う事ができます。

 しかし、口頭だけでは説明しづらい/理解しづらい事や、直観的に判断しづらい事があるのも、また事実です。

 そこで、今回のコラムでは、「TRPGに小物を使う」事を考えてみましょう!

 例えば、シティー・アドベンチャーをする時、普通であればプレイヤーが「XXはどこにあるの?」と尋ね、それに対してGMが「XXは北の方、スラムの近くだね」等と答え、それをプレイヤーがメモする、という段取りを繰り返す事になります。

 しかし、これではGMの負担も重くなってしまいますし、プレイヤーも「何度も尋ねるのはなぁ……」等と、GMに尋ねる事を遠慮してしまいがちです。

 そこで、町の概略図、あるいは地図を作り、普通に使いそうな物(スラム・教会・商店街・ギルドの位置)を書き込んだマップを用意してみると、見違える程にプレイがスムーズになり、GM、プレイヤーの負担が軽くなります。

 また、「地図」という形を提示する事により、町を想像しやすくなると同時に町の概略がわかりやすくなり、更に臨場感も高まります。

 この例のように、事前になにがしかの準備を行い、それを(メインではなく)小物として使う事で、

・データの管理が楽になる

・臨場感が高まる

・物事がわかりやすくなる

 という利点があるのです。

 当然、これは地図だけではなく、カードやメモ帳、クリップボードやノートパソコンでも同様の事です。

 事前の準備が大変であったり、使い切りの物になってしまったり、上手に使うのが難しいという問題はありますが、小物を上手に使いこなしたセッションはわかりやすく、臨場感があり、大変楽しい物である事は請け合いです。

 小物の使い方をマスターして、「わかりやすい」TRPGの楽しみ方を目指す、というのも、また粋な遊び方かも知れませんね……?

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。


Warning: Undefined array key "url" in /home/c2855771/public_html/trpg.gigafreaks.com/wp-content/plugins/donorbox-donation-form/donorbox_embed_campaign.php on line 168