27.ダンジョンシナリオって

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DJ-Devil  またもや40日ぶりのBaaaaaaaaaad Night!
 最後の救世主にして世界を破滅に導くDJ-Devilだだだ!
Angel  アシスタントのAngelです☆
DJ-Devil  しかし、またも40日近くの放置プレイかい。
Angel  そうですね☆
 ここの作者、またも不幸に見舞われていたらしいですよ☆
DJ-Devil  この作者、なんか憑いてるんじゃないのかね。
Angel  なんか、わざわざ神宮から宮司さんを呼んでお祓いしてもらったのに、その直後からダメダメらしいですね☆
DJ-Devil  な〜んだ、じゃ、ここの作者自体が悪霊の類で、一緒に祓われちゃっただけじゃん。
Angel  そうですね☆
DJ-Devil  それでいいんか。
Angel  いいんじゃないですか?
 どうせ作者なんてそんなモンでしょ☆
DJ-Devil  いや、作者じゃなくって、おまえ。
Angel  はい?
DJ-Devil  だって、悪魔のアシスタントで、ついでに作者が悪霊なんじゃ、おまえさん天使として失格じゃねぇの?
 あ〜あ、次のボーナス査定にマイナスだな。
Angel  あ…
DJ-Devil  へへ〜、ダメ天使〜!
 バ〜カ、バ〜カ!
Angel  …
 ぷちっ。
DJ-Devil  あ〜っはっは、ばっかでぇ〜!
 ごぎょぉぉぉぉl!?
Angel  バカっていうな〜!
 死んじゃえ、あほ〜!
DJ-Devil  モ、モーニングスターとはまた通な武器を…
Angel  死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ〜!
DJ-Devil  ぐぎょぉぉぉぉぉ!?
Angel  …はあ…はあ….
DJ-Devil  そ、そろそろ落ち着け、Angel…
Angel  …
DJ-Devil  な、そろそろ落ち着こう。
 じゃないと、俺、本気で死んじゃうぞ?
Angel  …
DJ-Devil  …落ち着いた?
Angel  それでは今日は北海道は札幌市にお住まいのJackさんからのお便りです☆
 え〜と、

 こんにちわ。JACKです。

 最近「ネタに困っている」らしいので、救済になるかどうか分かりませんが、ひとつ質問してみます。

 近頃めっきり減ってしまった「ダンジョンシナリオ」ですが、先日某所でベタベタなダンジョン物を遊んだ時に、結構面白かったんです。

 先祖返りとでも言うのでしょうか?

 それはともかく、そんなダンジョンシナリオの現状もしくは、最近のシステムでダンジョンを繰み込むシナリオ作りについて、D氏&A氏の思惑を聞かせて頂けるとうれしいですね。

 ……長文な上に、GM寄りな質問になってしまいまして陳謝です。

 だそうですよ☆

DJ-Devil  た、立ち直るの、早ッ!
Angel  …もう一回くらい叩かれてみたいですか?
DJ-Devil  …丁重にご遠慮申し上げさせて頂くよ。
 じゃあ、今回のポイントはダンジョンシナリオについてという事で一つ。
Angel  そうですね☆
DJ-Devil  じゃあ、まずは「ダンジョン」という物について考えてみよう。
 「ダンジョン」というのは、英語でDungeonという物で、「地下牢」を指す言葉なんだ。
 まあ、TRPGでは「地下牢」そのものではなく、いわゆる一種の閉鎖空間を指す言葉として使われる言葉だね。
 自然洞窟であるとか、何者かの手による迷宮であるとか、あるいは深夜の学校なんかの、「物理的/魔法的/精神的に他の場所と隔離された空間の集合」をダンジョンだと思ってもらえばいいと思う。
Angel  なにを言っているのかサッパリです☆
DJ-Devil  …だろうなぁ(苦笑)
 まあ、要するに部屋(空間)と部屋(空間)のつながり方が決まっていて、キャラクターが「こっちに行きたい!」と考えた時に、そっちに行ける行けないが明確な場所を指すんだよ。
 例えばそこが学校であるのなら、「そっちにはコンクリートの壁があるから無理だけど、こっちにはドアがあるからOK」な訳だし。
 あるいは自然洞窟であるのなら、「そっちには道がないんだけど、こっちなら道が続いているよ」でOKな訳。
 そういった物を全般的に「ダンジョン」って言う訳さ。
Angel  なるほど。
 そうやって聞くと、ダンジョンって凄くマスターに便利な場所ですよね。
DJ-Devil  そうなんだよな。
 ダンジョンっていうのはシティアドベンチャー(街での冒険)やウィルダネスアドベンチャー(野外での冒険)に比べると、マスターにしてもプレイヤーにしても「行ける場所/行けない場所」が明確にできる訳だから、凄く便利なんだよな。
 だから、初期のTRPGのほとんどはダンジョンを攻略するゲームになっていると言っても過言じゃないと思う。
Angel  はぁ、だから、ダンジョンズ&ドラゴンズなんですね。
DJ-Devil  …そうかも知れんけどな。
 でも、この「ダンジョンシナリオ」というのは、ぶっちゃけ、今は下火になっていると思う。
Angel  そうなんですか?
DJ-Devil  うん。
 ダンジョンシナリオっていうのはわかりやすくて単純で、奥が深いんだけれど…その分、遊び尽くされちゃってる感は否めないし。
 それに、特に「人間関係重視」とか「ロールプレイ/キャラクタープレイ重視」のTRPGだと、それでダンジョンシナリオをするのは凄く難しいんだよな。
Angel  …そうなんですか?
DJ-Devil  だって、考えても見ろよ。
 ダンジョンの中にそうそう人間がいると思うか?
 それに、キャラクターごとに「ライバル」だとか「両親」だとか「故郷に残してきた恋人」だとかのキーワードがあるとして、それをどうやってダンジョンに持ち込むんだ?
 1〜2回ならそれをなんとかできたとしても、結局は何度もやっているうちに「持ち込むための方法論」がマンネリ化しちゃうから、結局はダンジョン物が続けられなくなっちゃうだろ。
Angel  ああ、なるほど!
 だから、ダンジョンシナリオはダメなんですね?
DJ-Devil  いや、下火ではあるけれど、決して「ダメ」な訳じゃないよ。
Angel  そうですか?
DJ-Devil  うん、ぶっちゃけ、ダンジョンっていうのは飽きやすい素材ではあるんだけどね。
 でも、それはどんなタイプのシナリオでも一緒なんだよ。

 確かに初期のダンジョンシナリオのように「ここにダンジョンがあって、宝物があるらしいので取りに行きましょう」で始まって、罠をすり抜け、怪物と戦い、宝物を手に入れるっていうシナリオだったらあっという間に飽きちゃうし、そもそもキャラクター同士の演技の部分でいろいろ問題がでちゃうけど、手の加え方を考えれば面白いシナリオをいくらでも作る事ができるよ。

Angel  例えば、どうやるんですか?
DJ-Devil  まず、基本的にはダンジョンに行く事になる理由をちゃんと考える事と、そこで果たすべき目的をちゃんと考える事だな。
 宝物を取りに行くんじゃなくて、至急の伝言を誰かに伝える為に、大急ぎで怪物の出る昔のトンネルを走り抜けるシナリオだってアリだろ?
Angel  なるほど。
DJ-Devil  次に応用としては、ダンジョンの何を楽しませるかを考える事だよな。
 罠をすり抜け、怪物を倒すだけがゲームの楽しみって言う訳でもないだろう?
 坑道の再開発の為に坑道の奥に住む偏屈ドワーフに許可をもらいに行くシナリオを作って、偏屈ドワーフが作った奇妙奇天烈な罠を楽しんだっていいんだし、あるいは町中を迷路にして、「迷路祭り!一番最初に町長の家にたどり着いた人たちは一日町長ができます!」とかいうシナリオを楽しんだっていい訳だから。
Angel  ああ、なるほど!
DJ-Devil  結局、ダンジョンっていうのは、他の「シティーアドベンチャー」や「ウィルダネスアドベンチャー」とかと一緒で、シナリオの種類の一つに過ぎない訳だよ。
 だから、シティーアドベンチャーを作る時のように、ちゃんと考えてダンジョンシナリオを作れば、今でも十分以上に楽しめるよ。
Angel  そう言われてみると、確かに改善の余地はいっぱいありそうですよね。
 じゃあ、「人間関係」だとか「ロールプレイ/キャラクタープレイ」を主眼に作られたシステムの場合、どうやってダンジョンを楽しませればいいんでしょうか?
DJ-Devil  これも似たような形にすればいいと思うんだけどな。
 例えば、ライバルと争って迷宮競技をしてもいい訳だし。
 なんらかの理由でダンジョンに消えた両親を助けに行ってもいい訳だし。
 故郷に残した恋人に送る為に至高の「金の絹衣」を探しに行ってもいいんじゃないのか?
Angel  なるほど、理由付けとして使えばいい、と。
DJ-Devil  そういう使い方もあるし、あるいはいきなり閉鎖空間に閉じこめて、そこから人間関係を構築しつつ脱出させるシナリオっていう方法もあるだろ。
 結局、シティーアドベンチャーだって「行ける場所」「行けない場所」がある訳だし、方法論としてはシティーアドベンチャーと大差ないと思うよ。
 あとは、導入にだけ気を使っていれば、十分問題なくダンジョンシナリオをする事ができるよ。
Angel  なるほど。
 結局、ダンジョンシナリオと言ってもシナリオの種類の一つに過ぎないのだから、他のシナリオを作る時のように「何を楽しませるか・楽しんで欲しいか」をしっかりと考えた上で、そうできるように段取りをつけていけば、まったく問題なく楽しめるっていう事ですよね☆
DJ-Devil  上出来、上出来。
 今回はきれいにまとまったんじゃないかな?
Angel  そうですね。
 それでは、今回の教えて、DJ-Devilはここまで、次回の更新は…
DJ-Devil  いつになるんだろうな(苦笑)
Angel  そうですね(苦笑)

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 如月翔也です。TPGとアナログゲーム、PCが大好きな中年男です。このブログでTPGについて色々触れています。コメントを貰うと非常に喜ぶのでお気軽にコメントをお願いします。