LunaArcリプレイ『学校のLunaArc』(6)
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(校舎3階の地図)
GM | では、何事もなく3階にたどり着きます。 |
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越智あやの | 「 音楽室の前は通りたくないな...」 |
下山 八宏 | 「 まったく同感ですな」 |
日鷹 大和 | 3階には何があるんだ? |
下山 八宏 |
電算処理室の方から回りたいなぁ... 音楽室の前は通りたくないな。 でも、電算処理室の前通っても、音楽室から何かきそうだしなぁ... |
日鷹 大和 |
そのまま4階に上がってしまうという手もあるぞ。 マスターの思惑を無視するかのように(笑) あ、でも、4階には校史保存室があるなぁ。生徒会室もある。 |
下山 八宏 | でも、3階の西側は確認してないんだよねぇ(半泣) |
越智あやの | そう、しかも、まっすぐ見通せないし |
下山 八宏 | しかも、そっち確認してないからさぁ、やっぱり。 |
篠原 修斗 | じゃあ、電算処理室の前を走り抜ける? |
日鷹 大和 | でも、結局南が閉まってると、音楽室の前を通らざるを得ないよな。 |
下山 八宏 | マジっすか... |
GM | チャラリー(クラシック音楽をパソコンでかける) |
日鷹 大和 |
とか言ってる間に 「 なんか聞こえてきたぞ」(笑) |
下山 八宏 | 「 何も聞こえないよぉ」(笑) |
篠原 修斗 | 「 熱心に練習してる奴でもいるのか?」 |
日鷹 大和 | 「 いる訳ねぇだろ」 |
篠原 修斗 | 「 ...だよなぁ...」 |
GM | 一応、3階に向かう階段の途中から、ピアノソロの小さな音が聞こえてきていると思ってくれ。 |
野中 紫月 | 嫌ァ... |
GM |
階段を上っていくと、その音が少しずつ大きくなっていって、ピアノソロから曲が膨らんできて、最終的には協奏曲になる。 でも、悲しい曲ではないよ。どちらかというと、楽しい曲だ。 |
下山 八宏 | 「 誰だよ、誰なんだよぉ!」 |
越智あやの | 楽しそうな辺りがヤな感じだよね。 |
日鷹 大和 | 「 いいから、無視しろ。とにかく無視しろ!気にするな!」 |
下山 八宏 | 駆け抜けるぅ。 |
日鷹 大和 | 「 気にしたら負けだ!」 |
下山 八宏 | 音楽室の前を駆け抜ける。 |
越智あやの | 同じく! |
篠原 修斗 | 気にすれば気にするほどドツボにはまってる気がする。 |
日鷹 大和 | そーいう事だ。気にしないで、とにかくこの学校から出ることだけを考えよう! |
下山 八宏 | 西側の階段に向けて駆け抜ける。 |
篠原 修斗 | 一番最後を走ります。走ってる人間に取りこぼしがないように。 |
日鷹 大和 | えーと、久我山涼子とおしづさんを抱えて走っていく。 |
越智あやの | 「 嫌ァ、あたしもおいてかないでぇ~!」 |
GM |
じゃあ、必死で走って、2年1組の前にたどり着くと、防火シャッターが降りています。 で、その前に、気がつくと...あやのさんがおれらません。 |
越智あやの | はぁ? |
下山 八宏 | 「 越智はどうした?」 |
日鷹 大和 | 「 あれ?越智、どこ行った?」 |
篠原 修斗 | だって、オレ、ちゃんと最後走ってるのに? |
GM | 音楽室と2年2組の間にある角をまがると、すでにいないよ。 |
篠原 修斗 | うぇ? |
下山 八宏 | 「 おい、越智はどこだよぉ?」 |
日鷹 大和 |
「 越智~!?」 ここは気配感知なのかな? |
GM | いや、必要ないでしょう。音楽室で何人もの気配があるから。 |
日鷹 大和 | どんな感じ? |
GM | 凄く楽しそうに、生き生きと音楽を演奏している。 |
日鷹 大和 | 危険感知かな? |
GM |
じゃあ、直感+危険感知で。 日鷹が成功で、下山がクリティカルね? そう、じゃ成功した人は、危険は全く感じないよ。 じゃ、越智あやのさんのオンステージだ。 |
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GM | 君は走っている最中に、どうもその楽しそうな音楽が気になってしまう。 |
越智あやの | 惹かれたんだね。 |
GM | で、気がつくと何故か音楽室の中にいます。 |
越智あやの | ガラガラバタン? |
篠原 修斗 | 開けてはいるの? |
GM | うんにゃ、開けて入るんでなくて、気がつくとそこにいるの。 |
下山 八宏 | 一名転送(笑) |
越智あやの | じゃあ、足を止めて、後ろを振り返ります。 |
GM | 後ろを振り返ると、古いグランドピアノの前に腰を下ろして、ピアノを演奏している髪の長い女性。そのまわりにはモンペ姿で赤いホッペで鼻水を垂らした昔風の子供達が、とても上手に、一生懸命に、そして楽しそうに楽器を演奏している。 |
越智あやの | 可愛いなぁ、とか思ってしまうんだろうか。 |
GM |
それはセンスの問題だね。 で、ピアノを演奏している女性が、普通に振り返るように君の方を見る。 それは、君が、どうしても、もう一度だけあいたかったあの人だ。 |
越智あやの | その場に立ちつくそうかな。 |
GM | じゃ、その人は寂しそうに微笑む。 |
越智あやの | 痛い... |
GM | 「 そんなつもりじゃなかったの...」 |
越智あやの | 痛い、痛い。なまら痛い! |
GM | 「 本当に、ごめんね...」 |
越智あやの |
あ~...首を横に振るしかできません。 何か言おうとして、でも何も出てきません。 |
GM | 「 ごめんね、許して貰えないのはわかってる...」 |
越智あやの | 「 ...そんな事ないよ...」 |
GM |
じゃあ、その人はうつむいてしまって、演奏がピタっと止まる。 で、それを見た周囲の子供達が、構えていた楽器を降ろして、オロオロし始める。 |
越智あやの |
うろたえるかな。 「 な、なに?なに?」 |
GM | じゃあ、その子供達が、一斉に怒りを含んだ、恨みがましい目で君を見つめる。 |
越智あやの | たじろいで、2、3歩下がる。 |
GM | その瞬間、君は凄い危険を感じた。 |
越智あやの |
「 あ...」 さらに2、3歩下がる。 |
GM |
じゃあ、それを見たあの人が、子供達を制止するように手をあげる。 「 許してくれないのはわかっているけど...最後に一度だけあやまりたかったの。ごめんね...」 |
越智あやの | 「 ...あ...」 |
GM | 「 もう、危ないから、早く帰って...死に神が来るわ」 |
越智あやの | 「 あ...あたしも謝りたかったの!謝って済む事じゃないし、どうしようもない事だったけど...ごめんね」 |
GM |
じゃあ、ほほえみを浮かべて軽く頷いた後、 「 気をつけて帰ってね」 |
越智あやの | 「 でも、どうやって帰っていいのかわかんないのよ。」 |
GM | 「 あなたはパライソを信じてる?」 |
越智あやの | 「 パライソ?」 |
GM |
「 ここにいる子供達はみんな、パライソを信じてる。」 知識+雑学か歴史で。 |
越智あやの | ...失敗! |
GM | じゃあ、君はパライソを知らない。 |
越智あやの | 「 何、それ?」 |
GM | 「 パラダイスの事よ。天上界。」 |
越智あやの | 「 それは...楽園、っていう事?」 |
GM |
「 私やここにいる子供達は、迷いを持っているから、パライソに招かれないんだって。そういわれているわ。」 というと、子供達と、あの人がパッと消えてしまう。 宙に浮いていた楽器が地面に激突して、酷い音を立てる。 さて、20ペナルティで恐怖判定をどうぞ。 |
越智あやの | 13失敗で、16...29! |
GM | 軽く人格が変化しますね。MPに1D10のダメージ。 |
越智あやの | 8!痛ッ! |
GM | じゃあ、人格は...軽く変化しますが。 |
越智あやの | じゃあ、唯物論者という事で。 |
GM | では、そろそろ他の人も音楽室の辺りにたどり着くでしょう。 |
篠原 修斗 |
じゃあ、ワンツーで音楽室のドアを開けます。 「 越智、大丈夫か、お前?」 |
日鷹 大和 | 「 大丈夫か~?」 |
越智あやの |
じゃあ、にこっと笑って、 「 ええ、大丈夫よ」 |
篠原 修斗 |
うわっ、なんか変わってるよ。 「 いきなりいなくなるなよ、お前?」 |
下山 八宏 | 「 こんな所でいなくなっちゃいけないんだよ...」 |
越智あやの | 「 うふふふふふ」 |
篠原 修斗 | 「 とりあえず、また出る方法考えようぜ?」 |
日鷹 大和 | ま、いいや。ほんと、次行こうぜ? |
下山 八宏 | なんとかして上の階に出ないと。 |
GM | じゃあ、いつもは上級生が多くて出入りしづらい4階へ。 |